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ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

社会学者は風俗嬢を舐めるな

社会的な話だけどアゴラに書くほどまとまってないし、少し話題も話題なのでこちらで。

最近風俗嬢にもなれない貧困女性が増えている、みたいな話を聞いた。そういう本があるらしいし、女性が調べて書いたということで話題になったそうだ。ちなみに私は読んでいないが、インタビューやその他の話を聞いてどうしてこんな風俗嬢を貶めようとしているのかと疑問に思った。

 

貧困女子は風俗嬢にすらなれない、夜の仕事で稼ごうと思っても面接で落ちるという。10人受けて通るのは3,4人だという。確かにそういうお店もあるだろうが、これは取材が足りないとしか言えない。風俗には幅があって、まずどの店とこだわらなければ誰だって風俗嬢になれる。

例えば10人に3,4人も通らないようなところもある。福原で言えば銀馬車という名前のソープは10万円を超える非常に高級なソープだ。ここでは見た目がいい女性しか働けないから、10人面接に行ったとしても1人くらいしか通らないだろう。しかしソープは高級店・中級店・大衆店というようにランク分けされているので、面接に通らないなら少しずつランクを下げればいい。

逆にきれいな女の子でも落ちるようなお店もある。大阪ではトリプルレッドカード、東京では鶯谷デッドボールなどが有名だ。ここでは100キロを超えるような巨漢の女性、60歳を超えている女性、歯がない女性など、様々な見た目に問題があると思われる女性が在籍している。その分非常に値段も安いので大人気店となっているのだ。

もちろんこういう少し変わった趣向のお店もあるが、そもそもの話デリヘルでは働けない女性が出てくるのは当たり前の話だ。もともとデリヘルと言うのはレベルが高い女性が多かった。そこに通用しない女性はデリヘルではなくピンサロに行くのだ。今は多くのデリヘル・ホテヘルが増えたので昔とは違って働けるようになっている。

ちなみに風俗だけでなくAVもそうだ。単体女優は無理だが企画物ならたくさんの女性がスカウトされている。風俗嬢も一般の女性もだ。企画物は1本5万円と言われているので単体女優とはだいぶ値段は違う。しかし2,3時間の仕事で5万円稼げる他の仕事を今の日本は女性に提供できるだろうか。AV男優のほうが不足しているのは間違いないが、AV女優になるのも難しいということはない。

どうも社会学者はこの人に限らず、性産業というものを誤解しているように思う。誤解しているというよりも、自分たちの中で「こうあらなければならない」というような価値観があるのではないだろうか。社会学で出てくる性産業に従事している女性はまず不幸である。不幸でなければならないと考えているのではなかろうか。

私個人としては風俗嬢の人とも仲良い人がいるわけで、そんなふうに一元的な見方をされるのは腹が立つこともある。風俗で働き始めてから、フリーターの時の3倍稼げるようになったという女性もいれば、稼いだお金で子どもを大学に行かせたという女性もいる。

風俗で働く女性は決して不幸ではない。そして風俗で働けない女性も決して不幸ではない。風俗で働く=不幸な女性という考え方があるからこそ、風俗でも働けない貧困女性は可愛そうだと考えてしまうのだろうがそれは違うのだ。

社会学者の方にはもっといろいろな人と話をしてもらいたい。世界は思っている以上に広いのだ。

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