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ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

大学は何をもたらしてくれるのか

大学でやれることなんて社会人にもやれる、だから大学には価値はない的な話がちきりんさんのブログでバズっていた。炎上させる技術はさすがだと思う反面、大学に価値はないなんてたぶん思っていないんだろうなと思う。


大学で得た「今、もっとも役立ってること」って何? - Chikirinの日記

自分の大学時代を振り返ってみて、そして社会全体を見てみると大卒と高卒には違いがあるなと思う。つまり大学に行くことには価値があると思うのだ。例えばNPOの話が出ているが、NPO団体とのつながりは結構広く持っている。そこでイベントに行ったりするわけだが、どういう層が一番来ているかというと大学生だ。

大学生が多いというよりも社会人や高校生が少ないのだ。つまりNPOの活動にガッツリ入り込もうとすると、社会人では難しいのだ。仕事で時間がないというのが大きな理由だろうが、NPOとの接点が生活をしているだけでは持てないのだと思う。そもそもこちらから能動的に動かないとNPOとの接点は日本では持ちにくい。

じゃあ高校生が多いか?というと高校生もほとんど見ない。一度だけ高校生の子がイベントにいたが、非常に珍しいのでみんな寄ってたかって質問していたくらいだ。高校生の場合は時間はなくなはないだろうが、やはりここもNPOとの接点は少ないからなかなかイベントなどを知る事ができない。

大学生が多いのは周りにそういう活動をしている大学生がいるためだ。つまり環境がそうさせているのだ。キャンパス内には学生団体やサークルの看板があって、そこでNPOなどと連携して途上国支援をしているというのも目につく。先輩から連綿と受け継がれてきた活動もあるしチラシも手に入りやすい。同じゼミの知り合いが関係しているなど、幅広くNPOと接点を持ちやすい環境にある。

要は大学というのは環境なのだ。大学という環境に身をおくことが大きなプラスになること、これが大学のメリットなのだ。NPO活動をしている人が同じ大学にいれば身近にNPOを感じられる。ちきりんさんはMITだったか海外の大学院に行ったようだが、それもまさに環境だ。周りが勉強する、学んでいるから必死になってついていこうとするだろう。賢い人からアドバイスを受けられるだろう。そういう環境に身をおいたからこそコンサルや今のような文筆業ができているのではなかろうか。

今は大学がなくてもというのは確かに一面的には正しい。ネットでも情報は得られるし、バイトや社会貢献活動は大学にいなければ出来ないことではない。しかしそれは能動的な若者に限られる。そして能動的に動いたとしても多面的な情報は大学にいるよりも限られてしまう。例えばNPOならNPO系、しかも途上国支援系の話ばかりを調べてしまい、それ以外の教養を身につけないということもある。IT系のプログラマーも同じで、プログラミングが出来ても教養や常識、広い視野などが欠ける場合も多い。

そして一般的な学生・若者はそこまで能動的ではない。自分からどんどんいろんなことを調べるためにネットは使わない。まとめサイトを見たりYouTubeを見たり、ヤフーニュースと天気を見るくらいにしか使わないのだ。そういう一般的な若者にいろいろな可能性を見せてあげる事ができる環境が大学なのではないだろうか。

 

別に大学に行くべき、高卒はダメとは言わない。しかし大学なんて行かないくていいという声については少し立ち止まって考えたほうがいいだろう。少なくとも大学なんて行かなくていいと言っている人たちが、どういう大学を出て今の発言をしているかくらいは調べておくことをおすすめしたい。

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