ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

成功前の若者を取り上げることの功罪

最近若い男の子で大学院をいろいろなところに作りたいということで、活動している若者がいるらしい。税所さんという方みたいだが、アフリカ各国に行ったりして頑張っているらしい。ダイヤモンドか日経でいくらか特集をされたりして、殺されそうになったという話も書かれていた。

非常に素晴らしい活動ではあるし、頑張ってほしいと思うし、どんどん支援が集まってくれて、実際に途上国の人たちが高い教育レベルにアクセス出来るようになってほしいと思う。ただ、彼はこういう活動を始めてはいるが、別に大学院をたくさん設立したというわけではない。単に「こういうことがしたい」と動きまわっていて、今のところソマリランドに一つ大学院を作ることが出来たようだ。

ソマリランドで大学院開設に寄与したということは素晴らしいと思うが、だからといって彼らを先んじて取り上げることは果たしていいことなのだろうかと思う。簡単にいえば私が気にしているのは若手芸人を消費するバラエティ番組のようにはならないだろうかという懸念だ。

「心配しすぎだ」と思うかもしれない。しかし若い人たちで今から頑張っていかなければいけないにもかかわらず、過剰に持ち上げることは彼らのためにもならないと思うのだ。特にNPO界隈ではそういう人たちが多く、マスコミが社会起業だオルタナティブマイクロファイナンスだと持ち上げてはそれらのバズワードが消費されるだけ消費されるということがある。

それと同じようにしてこういう若者を取り上げて、消費していくことに懸念を覚えるのだ。あたかも感動や勇気といったものを本人から吸い上げるような感じにも思える。若い人たちはテレビや新聞に取り上げられることで浮かれてしまうということもあるかもしれない、そして本来の目的を見失う可能性もあるだろう。

私は別に税所さんをはじめ、若くて夢と目標を持ち活動している若者を批判しているのではない。むしろ彼らを積極的に応援したい。しかし応援する側である我々、そして伝える側であるメディアが過剰に持ち上げることは良くないと思っているというわけだ。いわゆる話を盛ったり、神輿を担ぎ上げ過ぎないように注意すべきではないだろうか。

若い人への扱いというのは私にとっても永遠のテーマだ。考え方も違うし捉え方も違う。それを大人の文脈で解釈してしまうことは若者の将来を毀損することにもなりはしないだろうか。我々大人そして伝える側のマスコミはもっと慎重になるべきではないだろうか。