ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

なぜ大阪市の住民投票で賛成に投じたのか

5月17日は大阪市住民投票があるわけだが、その住民投票に行こうという声はたくさん聞かれる。特に反対派は「とりあえず反対に投票しよう」という一風変わった呼びかけをして車を走らせている。これ「とりあえず自民党に投票しよう」と国政で言っているようなもんだが、なんで自分たちの街について「とりあえず」で決めさせようとしているのだろうか。「とりあえずじゃなくしっかり考えて投票を」って呼びかけりゃいいのに、考えずに反対に入れさせようとしている魂胆が見えて好きじゃない。

 

さて、個人的に初めての住民投票だがすでに期日前投票を済ませてきた。選挙はいつも期日前投票をするようにしているわけだが、大阪市に住んで1年をすぎる私は賛成票を投じてきた。まぁ維新支持派ではないし、知り合いにも一生懸命反対している人がいるので、反対票でも良かったが、賛成にしたにはそれなりの理由がある。

 

最も大きな理由は変化だ。というか、理由はそれだけとも言える。変化すればそれでいい、変化しようということに対して賛成票を投じたわけだ。たとえそれが悪い方向に行ったとしてもいいと思っている。そもそも大阪府大阪市の財政がこれから改善していくことはまぁないだろう。ずっと赤字が増えていると反対派も言っているように、これは変えられない。であれば少しでも変化して、その運命にあがいてもらいたいのだ。この辺りはやまもといちろうさんが大阪はポイント・オブ・ノーリターンを過ぎたと言っているが、その通りだと思う。

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もしかしたら反対派の言うようにサービスは悪くなるかもしれない。悪い方向に行くかもしれない。それでも変わらないよりはマシと考えてのことだ。自分たちが変えようと思うか現状維持で行くか、二者択一で考えた場合に博打を張ったわけだ。どちらにせよ手持ちのチップはゼロになるのがわかっているなら、大きくかけたい。

 

正直な話、今回の住民投票はさっぱり意味がわからない。賛成派も反対派も車で市内を回って「賛成に投票を!」とか「とりあえず反対に入れましょう」なんて言ってるが、そんなことを訴えてほしいわけじゃない。どういう大阪にするのかを語って欲しいのだ。「将来的にこうしたい、ああしたい、だから都構想が必要なんだ」「いや、都構想ではなくこういう大阪にするのだ」というように議論をして欲しかった。私が知っている中ではほとんどそういう議論は見なかった。少なくとも大阪の議員はそういうビジョンを持っていないように思えた、賛成派も反対派も。ただ、橋下さんが都構想をだいぶ前から話しているように、都構想によって二重行政を解消したいなどの考えは知っていたのでその分だけビジョンがあったとも言えるかもしれない。

 

今の大阪は流れの早い川で溺れているようなものだ。早晩溺れてしまうし、その運命は避けられない。そこに賛成派は何で出来ているかわからない浮き輪を投げてきた。「これにつかまれ!」と。反対派は「それに捕まっては駄目だ!」と川岸から大声で叫んでいる。さて、あなたならどうするだろうか?よくわからない浮き輪にしがみつくか、それとも浮き輪に捕まらずそのまま溺れ死ぬか。

 

どちらにせよ溺れ死ぬ運命なら、少しはあがきたいのだよ。何もせずに溺れるよりもね。反対派ももちろん浮き輪を投げてくれたら、両方を比較できるんだけどね。