ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

日本の会社員のあり方がフリーランスの無理解につながっている

いやこれは非常に共感できるなというのがホームページを作る人のネタ帳さんに載っていた。10分で終わるような作業だから安い値段で、というように技術を安く見る人が多いという話だ。

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これと似たようなジョークを見たことがある。確か歯医者の話だったと思うが「たった10分の治療でこんなに料金が高いのか!」という患者に対して「じゃあ1時間かけて治療しましょうか?」というジョークだ。時間に対してお金を払うという視点から見ると10分の治療で暴利を貪っているように思うかもしれないが、それが1時間かかることはお客にとってもマイナスであるということをうまく言い表している。

この時間で計算をするという考え方、日本では非常に強いとおもうのだが、それは日本の会社員のあり方が大きく影響しているのではないかと思っている。なぜか、それは日本の会社員が時間で縛られており、職務や成果で縛られていないからだ。「以下に頑張ったか?」それが中心で語られているために、フリーランスがパッと仕事を終わらせることが理解できないのだろう。

確かに日本の会社員であれば1日8時間椅子に座っておけばそれでお金がもらえるし、より残業をしたり長く働いている人ほど「頑張っているな」と評価される。しかしフリーランスの業界では逆だ。1日24時間しかなく、生活や睡眠の時間を除けば最も長くても15時間程度しか毎日仕事には使えない。その中で10時間以上続けて仕事をすることは非効率の何者でもない。

例えばフリーランスで3万円の仕事受けたとしよう。1日で仕事を終えることが出来れば日給3万円だが、これが6日間かかれば日給5000円に早変わりする。つまりより効率的に仕事をこなしていくことが重要であり、自分の生活を豊かにしていくのだ。

だが会社員は逆だ。より効率的に仕事をこなしたとしてもそれが評価されて給料が上がるわけではない。せっかく仕事を早く終わらせたのに、他の人の手伝いをするように指示され、早く効率的に仕事をした人が他人の仕事もやることになり1.5倍・2倍の仕事量を任せられることになる。それでも他の人と給料は変わらないし、変わらないどころか能率が悪く残業している人のほうが残業代を多くもらい、手取りが多かったりする。

フリーランスは効率を重視することにメリットはあるが、会社員は効率的であることにメリットはないのだ。だからこそ、会社員がフリーランスに発注するときに「10分で終わったんだから安くていいだろ」と、そのがんばりや時間に対してでしか評価できないのだ。これが非常にフリーランスを苦しめているし、もっと言えば会社員も苦しめている。

よくアゴラでも解雇規制の緩和の話が取り上げられ、俺も参加しているわけだが、解雇規制の緩和はフリーランスにとってもメリットが有る。会社員が成果で評価され、効率的になんでも行おうとするようになり、効率的なほど報酬が上がるようになれば、フリーランスへの評価も変わってくるのではなかろうか。