ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

アニメ業界もひな壇芸人のようなスタイルが必要か?

元々最初にブログをやり始めたのは労働問題中心、ブログというものだった。昔から労働問題や働き方・キャリアというものに非常に関心があり、今はあまりやっていないが就職相談なども乗っていた。で、今回はシノドスにアニメ業界についての話があったので途中まで熟読してみた。

synodos.jp

何故か半分くらいは戦争がどうというような話を比喩にされているのだが、逆にわかりにくくなっているなというようなと思う。それでもまぁ基本的に注目したいなと思っている部分は問題ない。それがアニメ制作費についてだ。上記シノドスの記事にはこのように書いてある。

それによると、アニメ労働者を「個人事業主」でなく「労働者」と見なして、最低賃金法の適用を受けられると仮定すると、テレビアニメの制作費は一本あたり最低でも2300万円は必要だと算出された。

だが実際の制作費の平均額は740万円。

すると残り1560万円はどこからどうねん出しているのか。

アニメの制作費はおよそ必要とされている金額の3分の1で作られているようだ。これはたしかに厳しい、どこかを削らないと利益があげられないどころか会社が潰れてしまう。ということで、アニメの制作現場で若者を使い捨てしている、というような話だ。

しかし制作費が少ないのはアニメだけの話ではない。こちらのブログではテレビの視聴率が低下しているという話と、番組制作費が半分になっているという話があるので見て欲しい。

hosohashi.blog59.fc2.com

ここではテレビ番組の総額制作費がだいたい600億円あったのが300億円に減っている、というように書かれている。制作の総額に関するグラフがそのとおりだとしたら、番組一つの制作費も半分になっていると考えるのが自然だろう。今後も制作費は減少していく予想らしいが、テレビ番組もアニメ業界と同じようにまた、制作費を減らしているのだ。

で、テレビ番組が制作費を減らして何をするようになったか?といえば大掛かりなセットを組んだりすることをやめ、ひな壇芸人と言われ若手芸人の人たちがトークを繰り広げるような番組が多くなった。またYouTubeにある動画を見て、スタジオのタレントがコメントをするというような番組も多くなった。バラエティだとこのような形だ。

ドラマで言えばアニメやマンガを原作としたものが増えている。原作にアニメやマンガを使うと安くすむという話を聞いたことがある。100万円くらいしか払っていないということで、ブラックジャックによろしくの作者が怒っていた気がする。調べてみたら、海猿の原作使用料が交渉するだけで10倍近くに跳ね上がったらしい。それだけ原作やストーリーの脚本にお金がかかっていたが、マンガ原作で10分の1に抑えられていたという証拠でもあるだろう。最近はバラエティに番宣でよく出ているが、これも告知の宣伝費を減らす方法だろう。

つまりアニメ業界だけが大変なのではなく、テレビ業界も大変なのだ。おそらくラジオの業界も大変だと思う。既存メディアに落ちるお金が少なくなってきているのだから、やはりアニメ業界も工夫が必要になるだろう。それこそコマ割りを少なくして原画を使いまわす、ストーリーは専門学校生に書いてもらう、声優も安い人を使って人数そのものを少なくする等…そういった工夫が必要になるだろう。

もちろんそれで面白いアニメが作れるのか?というと、そういうことは無いとおもう。しかしそれはテレビもラジオも同じだ。アニメ業界もそこそこの給料をちゃんと従業員に渡せるように、手を抜かないといけないのかもしれない。そのうちアニメでもYouTubeの動画が流れたり、座っているだけの動きがないキャラばかりになったりするかもしれない。