ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

どこまで作業単価を客先に請求できるかどうかがキー

例えばあなたはサザンオールスターズ桑田佳祐が色んな人のカバー曲を歌うとなった場合、どのくらいのお金を払うだろうか?コンサートで1万円払うという人もいるだろう。一方、歌唱力に自慢があるアマチュアの人が同じようにカバー曲を歌うコンサートを行うとしたらどうだろうか?1万円払おうという人はいないだろう。たとえ同じ歌を上手に歌う二人がいたとしても、片方にはファンがいて高いお金を払うが、片方にはファンがおらずお金を払わないということは往々にしてありうる。

これはビジネスの世界では当然起こりうる。名刺やチラシ、ホームページなどをつくろうとした時にピンからキリまで価格が違う。駆け出しの人だったらホームページ一つ10万円かも知れないが、大手の経験豊富で有名会社であれば100万円かかることもあるだろう。そこらの知られていないウェブ制作会社と有名な製作会社であるカヤックを比べれば、圧倒的に単価は違う。

ここでフリーランスや会社から独立した人は難しい選択に迫られる。例えばロゴとチラシと名刺とウェブ制作を作るとした場合、どこまで強気の価格設定をしていいものだろうか?ロゴは5万円、チラシは3万円、名刺は3万円、ウェブ制作は20万円で合計31万円で1万円割引にして30万円で見積もりをだせるかどうかだ。一方別のフリーランスの人はこれらをまるっと一つにまとめて20万円や25万円と見積もりを出すこともあるだろう。

ここが非常に商売として難しいところだ。私の行っているSEOライティングというのは当然これだけでスキルもノウハウもあるのでお金をとれるものだと思う。しかしだからといってお客さんの全員が理解して、そのお金を支払うか?というとまずそんなことはない。東京はまだ予算が豊富だが、大阪だとウェブ制作でライティング費用やディレクション費用を別途取れることは少ない。デザイン費用にまとめて請求することになりがちだ。

だからどうしてもすべての価格を合わせると少なくなりがちだ。これは大阪で商売をする上で仕方ないことなのだろう。「ディレクションフィーはデザイン・コーディング費用の20%になります」と言って見積に上乗せしても、その案件を取れないのだ。ライティング費用も同じで、デザイン費用に含めてしまう。そうして全体の価格は東京などに比べて下がってしまう。

これはもうビジネスとしては仕方ないところがある。案件をとれなければ0だが、案件をとれたなら2割引きなどで売上が立つのだ。割り引いてもいいから売上をあげるか、それとも売上が0でもいいから割引はしないと突っぱねるのか、ここはフリーランスやまだまだ実績が乏しい人・ブランドがない人にとっては厳しい。もちろん私もまだまだブランドのない人間なので、言い値になりがちだ。

こういう状況はできれば改善されてほしいとは思う。クリエイターの人たちが生活を圧迫することになるのだから、そこは正規の支払いをして欲しい。しかし残念ながらまだまだ支払いをする企業側がそこまでの知識や経験などがないので作法がわからないのだ。そして取引をするときには絶対的にお金を出すほうが強い立場になりがちだ。

 

ウェブやクリエイティブ系の発注をするときの作法などを多くの企業に伝えて、価格などを買い叩き過ぎないようにさせるために、何かできないかなと最近思う。少しでもクリエイターにお金を落とせるようにする仕組みはないものだろうか。