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ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

最低時給1000円よりも経済の新陳代謝を進めるべき

俺も書かせてもらっているアゴラで池田さんが最低賃金1000円にという話題に言及している。まぁ経済学の理論からいえばその通りだが、余裕が有るのに給与を上げていないという企業も間違いなくある。そういう企業で働く従業員にとってはプラスに働くだろう。

agora-web.jp

ただ最低賃金を平均して1000円にするとなるとどうなるか?ただでさえ、東京は時給1000円なんて飲食店でも当たり前のように存在する。大阪でも吉野家は梅田近辺であれば950円は支払っている。加えて交通費も支給だったりする。一時期のバブル終わりぐらいの待遇の店舗は多い。

逆に地方はまだまだ最低賃金は低い。大阪で858円、沖縄や高知、青森などではまだ700円を下回っている。ちなみに東京は907円だ。おそらく地方は最低賃金1000円にすることは難しいだろう。700円から1000円になれば4割以上の給料アップになるわけで、それに耐えられる企業は少ないし、そもそもそこまで生産性の高いビジネスも多いとは思えない。

おそらくだが最低賃金1000円と言うのは、平均して1000円ということになるのではないだろうか。となると結局のところ現在のような東京と地方で時給にして200円以上の差がある状態が、さらに広がるのではなかろうか。極端な例だが、地方は800円、東京は1300円といったように。

なのでこの最低賃金1000円というのはあまり賛成できない。徐々に最低賃金を上げていくことは賛成だが一気に上げると歪が大きい。というよりも、その歪に耐えられるだけの生産性の高い企業・ビジネスが地方を始めとして日本にそれほど多くないのではなかろうか。

例えば地方はベンチャーも少なければ大手企業も重厚長大が多い。国や自治体の仕事を受注することがメインの企業も多く、介護のような低賃金にならざるをえないビジネスが主体だ。一番お金をもらっているのが公務員、ということも当たり前のようにある。そんな稼ぐ力の弱い企業が地方には多いのだ。東京にいると、おそらくそういう状況は理解できないであろう。

だから今一番必要なことは最低賃金を1000円にするのではなく、最低賃金1000円に耐えうるだけの企業を排出することだろう。自治体の仕事を受注して、のほほんとしているような企業に退場してもらい、ガツガツ稼ぐ企業を増やす必要がある。いわゆるベンチャー企業や社内ベンチャーを増やす必要がある。

ただでさえGDPが2期マイナス成長しているのに給料なんて上がるわけがない。もちろん個別の企業では事情は違うだろうが、平均すればGDPが下がっているのだから給料を上げられない企業のほうが多いのが現実だ。であれば、給料上げられるようにしないといけないのではないか?

まぁ個人的にはできれば大手の企業が抱えている優秀な人達が退職して自分たちで仕事を作る、会社を作る、IPOするといった事がやりやすいようにして欲しいと思う。商社にいた頃、本当に優秀な人達をたくさん見てきた。彼らが大企業ではなくベンチャービジネスを多く立ち上げるようになれば、きっと日本は最低賃金1000円を超えられる国になると信じている。