ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

「ぼくのかんがえたさいきょうのいりょう」は他の誰かが考えて不採用になったアイデア

アゴラに書こうかなーと思ったけど、まとめてきれいな文章にするだけの力が私になさそうなので、こっちで。こっちもほとんど書いてなかったから、まぁちょうどよかったか。

さて表題の件だが、これはハフィントンポストに対談記事が掲載された長谷川豊氏のことだ。

www.huffingtonpost.jp

言い回しがだいぶ柔らかくなり言葉も選ぶようになって、炎上芸からは身を引いたのはよいことだ。もうこの人にうんぬん言う気は全くないのだが、この長谷川豊氏の考えた医療のアイデアを見ていて「なんか見たことあるなー」と思っていた。

それは下記の「バッテリーに蓄電すれば原発いらない」という主張をする方と同じだと気づいた。

自然エネルギー発電をバッテリーに貯めておけば不安定差が解消されるから原発なんかよりよっぽど安全!←案の定ツッコミの嵐 - Togetterまとめ

要は「ぼくのかんがえたさいきょうの○○」状態になっていて、前提や今までの議論、重ねられてきた歴史などが無視されているのだ。上記の自然エネルギー推進の方がおっしゃる議論はそもそも蓄電技術がそこまで発展していないという事実が無視されている。

長谷川氏の場合は腎臓病患者の方々や医療関係者が重ねてきた議論、社会保険料の増大をどうやって押さえるかの議論があったことが無視されている。過去にあった議論が全く前提とされず、突発的に「あ、俺の考えたアイデア最強じゃね?」というようなレベルで議論が組み立てられているのではなかろうか。

私も子供の頃、よく色々考えたものだ。多分みんなも考えたことがあると思うが「あれ、こういう遊び面白いんじゃ?」とか「こういうのがあったら便利だよね」というものがたくさんあった。で、かまぼこ板とか使って組み立てたりしていたわけだけど、こういうアイデアは大人になるにつれ、すでに誰かが考えた後だということを知るようになった。

ビジネスアイデアだってそれは同じだ。新しく出した下記の「ジョブまぐ」も、他に誰もやっていないだろうと思ったら、ローンチの2週間前くらいに同じようなアプリがあった。まぁ単純な仕組みなわけで、考えられていないわけがなかったのだけど。

play.google.com

ビジネスの世界ではすでに新しいアイデアというものはなくなった、と言われている。じゃあ今ビジネスで画期的と言われているサービスや商品を作っている人はどうしているかというと、既存のアイデア同士を組み合わせて作っているとされている。例えばメルカリなんて別に新しくもないが人気だし、abemaTVだってみんな考えついていたアイデアだろう。

ビジネスだろうが医療だろうがエネルギーだろうが、すでに多くの人が「このアイデアはいいと思ったが、ここができない」とか「このアイデアは実証実験で無理だった」という失敗の上に成り立っているのだ。この部分を忘れてしまって「あ、これいけるんじゃね?」と思ったとしても、それは単に調査が足りないだけだ。

子供だったらそういう見識が狭いから仕方ない部分もあるが、大人になってパッと思いついたアイデアが、世界で誰も思いついてないことだなんて思ってはいけない。あなたの思いついたアイデアはすべて誰かの手垢がついたものなのだ。