ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

キュレーションメディアはキュレーションになっていない

welq問題が盛り上がって久しいが、キュレーションメディアって呼ばれているのを最近知った。キュレーションといえばあの佐々木俊尚さんが広めた言葉で、今でも朝のキュレーションツイートしているみたい。

私も一応本で読んだのだが、キュレーションというのは佐々木さんの説明によれば情報を整理してまとめて伝えることのよう。そこに独自の視点が入るために、自分の気に入ったキュレーターを見つけることが重要、と書かれていたように思う。

であればグノシーやスマートニュースなどはある意味キュレーションだろう。情報を整理して提示しているし、スマートニュースならではの視点、グノシーの選別による視点というのがある。もちろんそれは個別にパーソナライズされているらしいので、機械的なキュレーションではあろう。

welqはキュレーションの要件を満たしていない

ただ、welqやその他のメディアはキュレーションになっていない。キュレーションメディアと呼ばれているが、その要件を満たしていないように思える。

佐々木さんの定義である情報を整理してまとめるということ、そして独自の視点を持っているということ、この両方に当てはまる作り方をしていないからだ。

welqなどの問題となったサイトの作り方は基本設計を運営企業が行う。その際に決めるのはキーワードだ。例えば「胃がん」「ダイエット」「肩こり」と言ったキーワードを決めて、それに対してライティングしてくれるライターを探す。

ライターに指示するのは「見出しを○回つけてください」「キーワードは出現率5%程度で」「文字数は○千文字以上で」「画像を○枚持ってきてください」と言ったものだ。この指示に従ってライターはライティングする。

さて、ここに「独自の視点」や「情報を整理する」という要件が満たされているだろうか?まったくそういった要件は満たされていないのだ。つまりwelqはキュレーションメディアではなかったといえるのではなかろうか。

キュレーションという言葉の一人歩き

なぜこういうことになっているのかよくわからないのだが、キュレーションという言葉が拡大解釈されて、今のような形になっているのだろう。もしくはバズワードとして使っていたのかもしれない。

welqにしてもその他のキュレーションメディアと言われるサイトのほとんどがキュレーションとして情報を整理し、独自の視点を持っていない。あるのはSEO対策位のものだ。

そういうふうに考えると、新聞や雑誌という旧メディアは十分キュレーション的な要素を持っているなぁと思う。ネットは優れたところもあるが、新聞・雑誌なども情報を整理して独自の視点で伝えるという点では何馬身も先を言っているのだなと感じる。

ネットメディアもそのあたり頑張って欲しいものだ。