ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

【感想文】カッコイイ・頼れる先輩・上司になれていますか?

広告業界という無法地帯へ

広告業界という無法地帯へ

 

 先日中川さんの本をご紹介したが、その本はイベントで知った。そしてそのイベントに同席されてパネラーとして話されていたのが前田さんだった。電通でコピーライターとして活躍後、独立してカウボーイを経験するなど、変わった経歴の持ち主だ。

t-matsumoto.hatenablog.com

今回ご紹介する、この広告業界という無法地帯へという本もまた中川さんの本同様、電通で自殺した新入社員の高橋まつりさんがきっかけで生まれたものだった。広告業界において、彼女の自殺というのはそれほど大きなインパクトを残したというわけだ。

カッコイイ先輩・頼れる上司

本の内容は前田さんがネット上で書かれていたコラムを加筆修正したものが中心になっており、口語で書かれている部分が織り交ぜられていて非常にスイスイ読める。読書が苦手という人も読みやすいと思う。

「そうだよなぁ」と個人的に思った部分としてはカッコイイ・頼れる先輩や上司についてだ。どれだけ自分のまわりにカッコイイ・頼れる先輩がいたかどうかでサラリーマン人生、これからのキャリアというのが変わっていく。それこそ思い詰めている時に道が拓く可能性だってある。

そのくらい上司や先輩と言うのは大きな存在だ。前田さんは電通にいる時にたくさんのカッコイイ・頼れる先輩・上司に出会ってきたようだ。新人の時、プライベートを優先することをすんなり許してくれた上司、お昼ごはんをおごってくれる部長、喧嘩を止めてくれる上司など…

電通はさすがに人材も十人十色ながら、コミュニケーションレベルの高い人たちも多かったということだろう。

余談・私の尊敬する人物

私が好きな経営者や有名人もまさに「カッコイイ人」だったり「頼れる人だな」と思える人が多い。カッコイイと言うのは見た目ではなく、立ち居振る舞いや生き方がカッコイイのだ。

例えば島地勝彦さん、私も日経ビジネスオンラインで相談が採用されたことがあるが、大変かっこいい。生き方もカッコイイし器が大きい。この人なら相談したい、きっと良い答えが見つかると思える人だ。

business.nikkeibp.co.jp

経営者ではもう亡くなられているが坪内寿夫さんだ。坪内さんについては経営学部でありながらまったく知らなかったのだが、上記の島地勝彦さんのコラムで知り、様々な本を読んで尊敬するようになった。器が大きく、敵対した労働組合の委員長が衆議院議員選挙に出馬する際、出馬の費用をカンパしたくらい、器が大きい。

そしてもう一人、ご存命の方であればライフネット生命の元会長である出口さんだろう。出口さんとは2度ほどセミナーでお会いさせていただいたが、思考は柔軟であり、かつ60歳にしてベンチャー企業を立ち上げるというその胆力・行動力は30代前半の私も見習わなければならない方だ。

あなたは後輩・部下に頼られていますか?

上記に紹介した方々は有名人だし、経営者だし、ちょっと一般人とはかけ離れている人かもしれない。しかし部下・後輩に頼られる、カッコイイと思われることはすごく大事なことではなかろうか。それこそかっこよくあること、頼りがいのある上司・先輩でいることが、一人の人間を救うこともあるだろう。

想像してほしい。仕事はするが、まわりとはコミュニケーションをとらないし、定時で帰り、自分以外に興味を示さない先輩・上司にあなたは相談したいと思うだろうか?仕事の相談で「気合と根性」しか答えを持たず、責任は部下に押し付ける上司と一緒に働きたいと思うだろうか?

みんな自分の好きな人、尊敬する人、頼りにできる人と一緒に働きたいと思うはずだ。であれば、サラリーマンの人達も自営業の人たちも、働く我々一人一人が頼りになる、カッコイイ人材になるべきではなかろうか?

それこそカッコイイも頼りになるも人それぞれの価値観がある。スマートに仕事を素早く終わらせる人に憧れる事もあれば、プライベートと仕事のバランスを上手く取る人をカッコイイと思う人もいる。バリバリ仕事だけに生き、なんでもおごってくれる豪快な人を頼る人もいるだろう。

自分自身が「こういう人と働きたい」という人にならなければ、広告業界だけでなく日本全体の労働環境は変わらないと思う。この本の帯にはこのように書かれている。

恐ろしいのは、何処にでもいる普通の人たちだー

その通り。求められているのは今、普通の人たちの意識が変わることだ。