ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

残業せずに帰っているとそのうち仕事がなくなる時代

なぜか1年ほど前のはてなブックマークにスターがポチポチつけられていた。残業に関する話しなのだが、みんなこういうのに興味があるということだろう。もしかすると残業に悩んでいる人たちなのかもしれない。

b.hatena.ne.jp

内容を簡単に紹介すると、4人で回していた事務の仕事が1人辞めてしまって3人でやらなければならなくなった。1人は残業をして仕事をしているが残り2人は仕事を残して帰っている。残業している1人は「残業してでも仕事を終わらせないと」と考えているが残業していない2人は「残業をしたら新しい人が補充されない」と主張し、帰っているのだ。

一見すると帰っている2人の方が説得力があるな、と思えるかもしれない。しかしことはそう単純ではない。

もし4人の仕事を3人でこなすことで評価されたら…

例えば上記の例で4人で行っていた仕事が3人でできるようになったらどうだろうか?ITを使ってムダを削って、作業量を減らして効率化を行えば、企業としてもハッピーだ。24万円の給与(保険等も含む)を支払っているとして、4人だと96万円必要だったのが、3人だと72万円で事足りる。

さて、ここで24万円が毎月浮くわけだが、このお金は従業員に配分されるわけではない。24万円を3人で分ければ8万円もの月給アップ、これは大きい。半分としても4万円アップだ。しかし企業はせいぜい5000円~10000円ほどくらいしか上げないだろう。

なぜ経営者は事務員への給与を上げないのか?それは今までの給与で働いてくれるからだ。もっと言えば辞めようとしないからだし、辞められても他の事務員を募集すれば良いと考えているからだ。一般事務は特に人気が高いので、若い女性がたくさん応募してくれるので替えがきくのだ。

交渉できる力・スキルがある人は別

ここでもし特別なスキルがあったり、交渉するだけの力があるのであれば、給与が上がっていく。事務員だとなかなかそういうスキルを持つと言うのは難しいが、生産管理のキーマンだったり、IT開発の処理能力が2倍の人だったり、経営者になるだけのマネジメント力を持っている人だったり…

事務員のような汎用的なスキルしかなければ、どうやっても給与は安くなってしまう。だからそこそこで働く、という考え方も悪くはないだろう。もちろん昇給は望めないし、スキルアップも望めないので、若い人がさらに低い給与で働くとなった場合に競争力はなくなるが…

一般事務を行っているこの上記マンガの人たちがどこを目指しているのか?によって考え方は変わってくるだろう。上記マンガの2人は少なくとも今よりも上を目指そうという気はない。だからそこそこの給料がもらえるところで働ければOK、ムリはしないということだ。

残業をしてまで働く人もそこは自分の目指す方向で働けば良い。そこそこの給与で事務員としてやっていくというのでもいいし、キャリアップを目指して行くというのもいいだろう。別にどちらが正しいということはないし、どちらが間違っているということもない。生き方は人それぞれだ。

一般労働者は給与を戦って勝ち取るしかない

独立してもやっていけるほどのスキルを持っている人なら別だが、労働者の少なくない人たちは汎用的な仕事をしている。つまり変えの効く仕事をしている人たちがほとんどだ。変えの効く仕事をしている場合は戦って給与を勝ち取るしかない

団体交渉で給与を上げる、能率を上げた・効率アップしたことを材料に交渉するなどしなければ、会社は給与を上げることは絶対にしない。我々独立している人間でも、ホームページ作成・広告運用・SEO対策ができる人間は山ほどいる。他に安くでできる業者も多い。

しかしそこで交渉し、サービスをつけたり値段で相手が納得するだけの仕事をする、コミュニケーションが容易に取れるなど様々な工夫を行って、仕事を勝ち取っているのだ。個人事業・独立している人たちでも同じなのだから、汎用的なスキルの労働者はなおさら戦わなければ待遇は変わらない。

まぁ上記のマンガで残業せずにそのまま帰ってもいいが、その状況では会社はどんどん待遇を下げてくるだろう。待遇を維持・向上するなら労働組合を作って団体交渉をするなど、別の戦いが必要だろう。