ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

マニア・オタクの方を向いて商売をすると、縮小・衰退しやすい

電車好きな人って多いよね。私はまったく興味ないし、たまにラッピング電車が来たら「おっ」と思うくらい。そんな私なんだけど、下記の話題はちょっと気になってツイートしている。

まぁもう書いている通りなんだけど、基本的にマニア・オタクの人たちを喜ばせるような経営をしても、事業というのは大きくならないしむしろ衰退するんだよね。

お客さんが支払える金額には上限がある

例にも出しているけれども、新日本プロレスには黎明期があった。それもつい最近のことだ。東京ドームの試合も全然お客が入らなくて、席数を減らしたこともあった。

この頃ちょうど格闘技ブームでK-1やPRIDEなどを中心とした、いわゆる「ガチンコ」の試合が行われていた。そこにプロレスラーも参戦していた。そもそもが高田VSヒクソンがPRIDE1なのだから、最初からプロレスの新しい形としての興行でもあった。

プロレス好きでずっと見に行く人もいたが、残念ながらそういう層は一部で、その人達が支払える金額には限度がある。一人10万円もする席をプロレスマニアだからといって、大会ごとに購入することなどできない。重要なことはB席や2階席のライトな層をいかに惹きつけるか?なのだ。

これは鉄道ファンの人たちにも言えることだ。鉄道が好きで、鉄道を追っかけてくれる人はそれなりにお金を落としてくれるだろう。一般の定期代しか払わない乗客よりも、客単価は高いかもしれない。しかしそれでも上限はある。

仮に撮り鉄が日本で1万人いるとして、1000万円のお金を毎年使うとしても、売上高は1000億円にしかならない。JR東日本の売上高は3兆円弱であるから、1000万円というありえない金額を毎月撮り鉄の人が使ったとしても、売上高の30分の1にしかならないのだ。

薄く広く売上を上げる重要性

さらに言えば、マニアな人・オタクな人の意見と言うのは一般の人の意見とかけ離れている。プロレスで言えばマニアな人は昭和プロレスがどーたらこーたら、プロレス技がどーたらこーたらと言う人が多い。

しかしライトな一般ファンにしてみればそんなことはどうでもいい。見た目にカッコイイオカダさん、ムキムキの棚橋さん、声がガラガラで何を行っているのかわからない本間さん・天龍さん、イカツイ見た目とスイーツ好きというギャップの真壁さん…

こういうわかりやすく楽しめる方が大事なのだ。過去のデータがどうとか、ジョージ高野がどうだったとか、そういうことはどうでもいいのだ。

鉄道業界もそれは同じだろう。鉄道の知識をたくさん知ること、たくさんの鉄道の写真を撮ることなどは一般人にとって見ればどうでも良い。そんなことよりも安全に時間を守って安く移動できること、こちらの方だ大事なのだ。

結局マニアな人・オタクな人の方を向いていると失敗しやすい。逆に成功している例もあるだろうが、それは一部ファンに受ければいいと言うかたちでの運営だ。大きく多くの人をターゲットにするなら、オタク・マニアな人の意見は聞くべきではない。