ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

hulu日本法人はなぜシステム改悪をしたのか?~hulu解約してNetflixにしました

いやー、なんですかねこれは。解約しましたよ、hulu。解約して初めてわかったんだけど、俺2012年の9月から使ってたのね。5年も使ってたユーザーが、今回のシステム変更に伴って辞めるって、よっぽどのことだってのをわかってほしいね。

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なんで辞めたの?と思うかもしれないけど、まぁとりあえずTwitterで検索してみたらわかるかなと思う。

twitter.com

いろんなことがあるんだが、みんなが怒ってることの一つが告知なしに使えない機器が出てきた、ということだろう。今まで使えていたのに、使えなくなった。しかも使えなくなるという告知もなしに、ということだ。これは酷いね、はっきり言って。

リアルプレーヤー時代に戻った画質の悪さとローディング

俺の方は特に視聴自体が出来ないわけじゃないのだが、視聴の質が悪くなった。

一つ目が画質だ、あまりにも悪い。画質が悪いというよりも通信が悪いのだ。今までは画質がよい通信が当たり前に見れていたのだが、新しくなってからはまるで「あれ、HuluっていつからRealPlayerで再生されるようになったん?」と思うくらいの低画質に変わってしまうことが度々起こるのだ。

加えてキレイに見れているときですら、何度もローディングが入るようになって動画が止まるようになったのだ。「何回止まるねん!いいところで止まるなよ!」と何度思ったか。アクション映画を見ていてカクカク動いて見るところを想像してほしい、ワクワクドキドキ感がゼロになるだろう。

これ、正直消費者側もそうだけどコンテンツを作っている側にも大変失礼な話だし、コンテンツを提供している側から抗議があってもおかしくないよ。FOXとかね。

画面がデカすぎる

二つ目はプレーヤーの大きさ。全画面で見るならいいんだけど、ブラウザで見る場合はプレーヤーの大きさがでかすぎて上下が切れる。なにそれ、なんでそんなでかくする必要があったん?でかいのみたいなら全画面にするから、ブラウザのときはYouTubeくらいの大きさにしてくれよ。

そもそも今までのhuluのプレーヤーの大きさで誰か文句言ってたの?ブラウザでもでかいプレーヤーで見れるようにしてくれって。そんな話聞いたことないけどな。ノートPCやタブレットを使っている人はもっとひどい状況だろうなぁ。

システム利用料・ブランド利用料を支払いたくなかった?

そもそもなぜhulu日本版がこんなシステムリニューアルをする必要があったのか?下記ITmediaの記事が参考になるだろう。

www.itmedia.co.jp

hulu.jpというドメインすらも変更したのはリニューアルのため、ということだがドメインの変更をこんなに簡単に行うということはネットビジネスの常識で考えればありえない。たとえウェブサイトリニューアルやシステムリニューアルをするとしても、ドメインを変えることなんてしない。

自分たちのブランドを毀損してまでhappyonに変更した理由は「契約を継続する予定はない」ということから推察される。つまりアメリカの本社法人と契約してhulu.jpを使うこと、アメリカ本社huluのシステムを使うことを止めるという選択をしたわけだ

なぜシステムやドメインの契約を解除する必要があったのか?しかも日本の悪いシステムに変更する必要があったのか?やはりここは単に契約金を支払いたくなかった、というのが1番の理由ではないだろうか。日本のHuluは日本テレビが買収しているが、赤字経営だ。2017年3月期で営業赤字が18億9400万円も出ている。この赤字圧縮のために、コストカットとしてシステム利用を止めた、と考えると自然だ

av.watch.impress.co.jp

av.watch.impress.co.jp

オリジナルコンテンツを増やす=今までのHuluではなくなる?

ちなみに上記のニュース記事を見ると、システム利用料やドメイン利用料をカットしたいということは書かれていない。営業赤字の理由としてコンテンツへの投資を上げている。有料会員を獲得するために、様々なコンテンツを取得するための投資に使っているのだという。ウォーキング・デッドだったりプリズンブレイクだったりのことを指しているのだろう。

しかし日本のhuluは未だ営業赤字ということから考えれば、アメリカ本社のシステムやドメインを使わないという決断に至ったと推測されるだろう。どの程度の利用料がドメインやシステムの利用料に使われているかはわからない。しかし、売上高163億円ある中で、営業損失を約19億出す(つまり費用に約169億円使っている)というのは、それだけシステム利用料やドメイン利用料の費用負担が大きいと考えられる。もし次回の業績発表で黒字転換していれば、それだけ多額の利用料がかかっていたと見て間違いない。

で、じゃあこの赤字経営を脱却するために経営者はどうすると言っているか?今後はhuluの独自コンテンツ制作に力を入れていき「独自性」を高めていくというのだ。

コンテンツの獲得に加えて、今後はオリジナルコンテンツ制作も積極的に推進するとしている。番組の質と量に加えて、独自性も進める構えだ。

確かに経営的にはどこかから番組を買ってきて放送するよりも、自前の番組を作って放送するほうが利益率は高い。しかし残念ながら、この姿勢こそが私のようなhuluを長年利用してきたユーザーが離れる要因になっているのだ。

我々長年huluを使ってきたユーザーが見たいのは、huluの独自コンテンツではない。海外ドラマ、そして映画なのだ。それらを快適に見ることが我々昔からのユーザーの願いだった。huluの独自コンテンツが見たくて契約しているわけではないし、もちろん日テレの番組を見たいがために契約しているわけではない。

まぁこのニュースを見る限りでは、日本のHuluは独自に進化(退化?)していくようだし、それは私のような海外ドラマを見たいという層とは違う方向に進むのだろう。もうそうなれば昔からの海外ドラマを見たいユーザーにとって、解約は致し方ないと言える。

まとめ:今後のhulu日本法人が進む方向を推察すると

まとめとして日本法人のhuluが進む方向を推測すると下記のようになるのではないか。

  1. 163億円ほどの売上がありながら、18億円を超える赤字
  2. システムとドメインを使わないのは、コストカットのためではないか
  3. 今後は海外ドラマからhulu日本法人のオリジナルコンテンツ中心に

Huluの日本法人はユーザーのことよりも、自社の赤字をいかに減らすか?ばかりに目が行ってるように見える。コストカットもいいが、それにともなって売上高が減少すれば、結果的に赤字になってしまわないだろうか。日本のhuluの行き着く先は天国か地獄か…

*(2017年5月22日)記事内の売上高と営業利益の数字が間違ってたので修正しました。