ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

huluの解約はどこまで増えるか?今後の展開予測

前回書いたhuluを解約したという記事がえらく反響があった。SmartNewsからの流入もあって驚いたが、それだけhuluのシステム改悪について怒ってる人が多かったということでもあるだろう。

今回のhuluシステムリニューアルにおいて、たくさんの解約が出ているようだ。Twitterで「hulu 解約」や「hulu 退会」と検索してみると、多くの人がつぶやいているのがわかる。実際に解約しているかどうかはさておき、ここまで大きな流れになるとは、日テレ側も思っていなかっただろう。

ではどのくらいの人が解約するのだろうか?俺の予想ではだいたい1割前後くらいかな?と見ている。

hulu騒動で行動するのはイノベーター・アーリーアダプター

イノベーター理論というものがマーケティングにはある。キャズムという言葉を聞いたことがある人もいるだろう。どんな商品やサービスでも、ある一定以上に広まっていくためにはこのキャズムと言われる部分を超えないと行けないのだ。

そしてキャズムを超えた先にはマジョリティーが存在する。キャズムの手前には「イノベーター」「アーリーアダプター」と言われる、感度の高い人たちがいて、実際に早く利用しようとする。

イノベーター理論 フリー素材 - Google 検索

おそらくこのイノベーター理論が今回のhulu騒動でも使えるのではないかと思っている。つまりこのキャズムを超えるまでには、もっと大きな要因が必要だろうということだ。なのでイノベーター2.5%、アーリーアダプター13.5%、合計16%くらいが最大の解約率ではないかと予想される。

huluの業績・契約者数の推移

huluはアメリカから日本にやってきて、その後日本テレビが2014年に買収し、完全子会社としている。小会社化した2014年からの業績については以下の通りだ(参照1参照2参照3)。

  売上高 営業損失 経常損失 当期純損失 会員数
2015年3月期 83億3900万 36億5000万 36億6500万 36億6900万 約60万人
2016年3月期 127億6400万 21億4500万 21億 21億3800万 約130万人
2017年3月期 163億3770万 18億9400万   17億8900万 約155万人

となっている。買収してから売上高も倍増、会員数も100万人近く伸ばすことに成功している。日テレが会員増のためにコンテンツ増強や広告・PRなどを行ったことで、ココまで大きく売上高を成長させることに成功している。

ただ、いかんせん営業損失が今でも18億以上もある。買収した当時の売上高営業利益率が▲43.8%で、そこから▲16.8%、▲11.6%と順調に減ってきて入るが、それでもやはり赤字だ。

3年続けて赤字を出し続けられる体力は日テレグループだからこそできる。しかし日テレも買収金額と合わせれば100億円以上huluにつぎ込んできているはずだ。にも関わらず赤字で投資が回収できない状況に、焦りが出てくるのもよく分かる。

やはり大型投資をしながらも赤字で利益が出ず、投資資金が回収できないというところを見ても、今回のリニューアルは赤字を圧縮するためのものではないか?というのが濃い線のように思う。

解約数がどの程度かが一つの指標に

赤字解消に急いでいるのでは?と推測されるhuluだが、今回のリニューアル騒動でどの程度のユーザーが解約したかが一つのキーになりそうだ。おそらく10%程度、人数にして多くとも10~20万人程度と言ったところだろう。おおよそ売上高で言えば12億から24億円ほどのダウンになりかねない。これは大きな痛手だ。

いつ頃会員数について発表されるのかはわからないが、まずはこの解約したユーザー数がどの程度かを見守らないといけない。ここで多くのユーザーを失えば、また赤字が膨らんでしまい、コンテンツへの投資も滞ってしまうだろう。ますますユーザーは不便を強いられる悪循環になる。

できれば少ない人数で解約を押さえてほしいのだが…どの程度になるだろうか。