ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

記事タイトルに「広告」「PR」を入れるよりも悪い広告の撲滅を

さすがですな、徳力さんは。まったく納得させてもらったというか、今回の私が「なんかモヤモヤする」という点をハッキリさせてくれたように思う。

news.yahoo.co.jp

この文章を読んでて思うのが、PRや広告とタイトルに表記するか否かっていう議論をすること自体、まだまだ早いというかそこじゃないんだなということなんだろう。

ステマしている人たちが損をする方向へ行くべき

そもそもの問題として、記事広告に「広告」とか「PR」を入れるっていう話は、かなり進んだ広告に関してだけなのだろう。というか、たぶんそうだと私も思う。世の中には記事広告でステマをまだしているところもあるし、ステマであまり面白くないみたいなのもある。

そういう意味では記事内に広告表記をしており、かつ読ませる記事を書いているヨッピーさんのような人たちだけに「さらに広告表記をタイトルにもすべき」といえば、ヨッピーさんたちだけが手枷足枷をつけられて、重さ50キロの鉄球をつけて勝負しないといけないみたいな状況になってしまう。

つまり今ヨッピーさんとかのように誠実に広告であると表記して、かつ面白い・有用な記事を書こうとしている人たちが得をするようにしなければならない。逆にステマをやっている人たちが損をする方向へ進まないといけない、というわけだ。

もちろんこれはネット広告に関する話しなので、「ギガが減る」とか「広告を一切クリックしたくない」という個人的な感情を納得させうるものではないんだけれども。さすがにこういうところまで業界的に対応することはないだろう。

広告代理店・プランナーとしてやるべきこと

私は電通やら博報堂といった大手広告代理店出身でもなければ、中小の代理店出身でもない。SEO対策から入ってリスティング・SNSその他までやるようになった。なので大きい案件はほとんどしていないのだが、それでも広告代理店やプランナーのような仕事もする。

そういう代理店やプランナーとして、こういう問題に責任がないとも言えない。特に「PV数・インプレッション数で見る」という考え方から脱却する、ということが必要だ。広告代理店として広告主に対して「PVやインプレッションで見ない」ということを伝えていかなければならない。

少なくとも世界のウェブ広告ではROASだとかCPAという指標を使うことも多く、PVがいくら上がろうがその広告そのものに効果がなければならないと考えているわけだ。

例えばROASだとヨッピーさんに記事広告を20万円で書いてもらったとして、そこでクラウドファンディングの金額が500万円集まったとしよう。この場合、20万円で500万円の売上を達成したということで、ROASは2500%ということになる。ROASで評価すれば、無駄にPVを稼ぐ必要もなくなる。

もちろんこれは代理店としては結構厳しい戦いをすることになる。PVは簡単に言えば金さえ出せば増やせる。インプレッションもそうだ。表示回数を増やしてクリックさせたらいい。だから代理店としては効果測定にPVやインプレッションと言うのはすごく使いやすいものだった。

しかしROASやCPAは違う。確実に売上を上げるもの、利益を残す広告こそが大事であるということになる。こういった効果測定の方法を変更することは代理店の急務だろう。

ネット広告=悪者からの脱却を

徳力さんの話は分かりやすかった。もちろん嫌儲な方や広告が大嫌いという人にはまったく効果がないとは思う。しかし市井の善良な市民の方々に対しては嫌われずにむしろ好きだと思われるようなウェブ広告にしていきたい。

末端の末端の個人事業主だが、できることはやっていきたい。