アゴラの中沢さんが書かれているのは給食の話だが、一番最後にこう書いている。
これは給食の話だからまだいいのですが、実際の授業も外部委託した方がいいんじゃないか、と思うのが、元教員の忌憚ない意見なのです。
これは私もそうだと思う。いろんな教員をやっている人と話をしていると、アウトソーシングをやらないといけないと説に思う。
教材作成と部活動はアウトソーシングを
知人にも何人か教師をしている人がいたり、合コンで出会った子が教師をしていたりして、最近の子供の様子を聞いたりする。昔よりも発達障害の子供が目立つようになったという話しもあるが、それ以上に話を聞いていて思うのが何でもかんでも教師がやり過ぎということだ。
彼ら・彼女らの話を聞くに、すごい責任感が強いなと思う。だから子供の教育に責任を持っているし、そのために子供との距離が近い自分たちが何でもかんでもしないといけない、と思っている。
まぁルールや制約と言うものも多く、法的にもなかなかアウトソーシングできないという理由もあるため、責任感が更に強くなっているのかもしれない。しかしそれを見ていると、明らかに非効率だし教員への負担が重すぎるのだ。
特に思うのが教材作成と部活動、この2つはアウトソーシングすべきだ。もちろん教員個人ではできないから、ルールとして法的にアウトソーシングができるようにし、そして外部の人材・サービスを使うことを推奨する・努力義務にするくらいでもいいくらいだ。
ベネッセ以上の教材を作るのは至難の業
例えば毎日使う教科書に加えて副教材としてのプリントがある。テストもそうだけれども、こういったものをすべて作るのは教師だ。教師が授業の終わりなどに教材を作るのだが、ない時間を使って作っている。負担が大きいものの一つだと思う。
負担が大きいという反面、アウトソーシングしやすい部分でもあると思う。例えばこどもちゃれんじで有名なベネッセにお願いするというのも一つだろう。ベネッセが数種類のプリント教材を用意し、授業の進捗・レベルに合わせてプリントを使い分ければ良い。
教員が作る時間を減らすことができるし、民間の力を使うことで民間も潤うことになる。少し予算を増やしてあげればいいだけだ。大学の無償化などをするヒマがあるなら、こっちに金を使ってほしい。
部活動はいつまで外部委託しないのか
もう一つは誰もが言っているのだがなかなか進まない、部活動だ。部活動、特にスポーツ系なんてまったく経験がない教員が教えていたり、顧問として見ていたりする現状だ。危ないし、効率も良くない。結局子供のためになっていないと思う。
部活についてはYahoo!個人で内田さんがずっと情報発信をしている。かなり支持が広まっているし、多くの人もおかしいと思っているのに、なかなか変わらない。まだ無理をしたらなんとかなると思っているのかもしれないが、早く外部委託できる制度を作るべきだ。
教員の働き方改革も考えるべき
私は教育者でもないし、教員の友達が数人いるくらいのものだ。中沢さんとも色々話をしたことがあるが、やはり教育にはまだまだ問題がある。
その中でも個人的には教員の負担減をもっと進めてほしいと思う。教員の友人が忙しくしているのを見ると、もっと効率的にできるのにと思ってしまう。今は法制上・ルール上できないことが多いが、早く効率化できるルールづくりを行ってほしい。
働き方改革というのを安倍さんが掲げているようだが、一般企業の働き方改革に加えて、教員の働き方改革もしっかりと行ってほしい。こちらは特に民間と違って国がルール作りできる部分でもあるのだから、ハンドリングが効くはずだ。
私の知人・友人のためにも、そして子どもたちのためにも早急に進めてほしい。