ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

大臣や政党の役職につくものは、失言で辞職すべきか?

稲田防衛大臣の失言問題が取り沙汰されている。まぁ私はこの方がすごい優秀だとも思わないし、ファンでもなければ支持者でもないので、防衛大臣を辞めようが続けようが気にはならない。ただ、万が一のときに対応を間違えるかもしれない人であれば、防衛大臣を他の方に変えてほしいとは思う。

さて、私が防衛大臣を稲田さんから他の方に変えてほしいと考えるとすれば、それは能力や経験が不足しているとか、リーダーとして不適格だという考え方からだ。例えば小学生までもがマネをするという豊田議員がリーダーになれば、下の人間は本当に苦労をすることになるから、支持しない

というわけで私はリーダーとして能力が不適格な場合には辞めてほしいと思う。では失言の場合は大臣は辞めないと行けないのだろうか?もしくは政党の役職を辞めなければいけないのだろうか?

失言のレベルをどう推し量るか

現実的なところで言えば、失言そのもので辞職をするようなことはなくていいと思う。一時期、クイズ大会と国会が貸したり、漢字が読めないとか言って追求することがあったりもした。正直、そんなレベルの失言はまったく問題がない。たかだかカップラーメンの値段を間違えたとか、未曾有という漢字が読めなかった程度の失言で辞めるべきではない。

では、今まで閣僚は一体どういう失言で辞めてきたのか?を見てみたい。下記のブログを参照してほしい。

ameblo.jp

このブログで書かれている事実として面白いものがある。2000年になるまでは戦争関係の話をする、憲法関係の話をするということはかなりセンシティブな話題だったようだ。戦争や憲法について、今では当たり前に議論されているし、議論しなければミサイルをガンガン飛ばしている北朝鮮の有事に対応できないという認識が、国民全体にあるように思うので、まず問題になることはない。

それこそ1990年台は憲法について話をするだけで大臣を失職しているのだから、逆に言論が非常に狭く、自由度が低かったようだ。それに比べて今はいい時代になったなと思う。

つまりこのことからわかるように、問題視される失言というのは時代によって変わるということだ。その時の国を取り巻く状況や経済状況等によって、いくらでも変わりうるのだ。時代によって失言そのものをどう捉えるか?というのがかなり変わってくる、ということがわかる。

最近の失言について

では、最近の失言について見てみたい。下記にInfoseekがまとめてくれているのを参考にしたい。

news.infoseek.co.jp

実際2017年に失言で失職している大臣は今村元復興大臣だ。この方は「大地震が起こったのが首都圏に近いところではなく、東北でよかった」という旨の発言をされている。で、この発言がどこでされているかというと派閥のパーティー内で行われているようだ。身内でのパーティー内だからと気にしていなかったのかもしれない。

で、片山虎之助さんも「大変タイミングのいい地震」と熊本県地震について話したそうだ。後に撤回・謝罪はしているが、党の役職であるおおさか維新の会共同代表を辞任することはしていない。加えて辞任しないことに対しても、マスコミは追求していない。

山本地方創生大臣は「一番のがんは学芸員」と学芸員を貶めるような発言をしたことで批判され、謝罪・撤回することになった。しかし、大臣を辞めるところまでには至っていない。コレについてもそれなりにマスコミは追求していたように思うが、辞職まではしなかった。

失言は立場によるが辞任するかは判断が別れる

これらの失言について、辞任したりしなかったり、かつ失言がどの程度の重みなのか?についてはわかりにくい。しかし上記の問題で言えば、復興大臣だった今村さんは失言で失職し、片山さんは失言でも失職していない。失言のレベルで言えば、両方ともに同じレベルくらいなのに、差がついた。

この点については明確な判断基準がある、とも言える。つまり復興大臣という立場の場合は地震などの災害についての発言は重く捉えられるというわけだ。当然とも言えば当然のことで、片山さんとの差がついたのも何の役職だったかがポイントとなる。最近よく批判されている稲田防衛大臣も、防衛や安全保障上問題がある行為・発言について批判されているように思う。

ただ、この場合に一つ疑問になるのが役職の立場から不適切な発言があったとして、その発言が不適切だから辞任するか辞任しないかの差は何か?という点だ。この点についてはかなり不明確で、少なくとも失言の内容を見るだけでは判断がつかない。

おそらくだが辞任する・しないというのは個人による自発的なものではなく、周りによる圧力や擁護によって変わるのではなかろうか。具体的に言えば、総理大臣や党の重鎮によって左右されるのではないかという点だ。辞任と言うと自発的に辞めているように思われるが、ほとんどがクビで自主退職扱いのようなものではなかろうか。

そう考えると、稲田防衛大臣が辞任しないのは安倍さんやそのまわりが支えているとかんがえればわかりやすい。もっと言えば今村復興大臣が辞任したのは彼を支える人がおらず、山本地方創生大臣が辞任しないのも周りが支えているのではないか?と考えればスッキリする。

国民にとって有益なのは辞任か留任か

実際に失言で辞任する・しないというのがどのように決められているかはわからない。クビ・自主退職扱いにしているというのも、一つの推測でしかない。

しかし大事なことは国民にとって有益なことは何か?という点だ。辞任して国民にとって有益ならそれで良いし、留任が有益ならそれでいい。その点から見れば、多少の失言で辞任とならないほうが国民にとってはプラスなると私は思う。もちろん一線を超えたときに、それを総理大臣やその他大臣が判断して辞めさせる必要はあるが。

ある種、今の安倍内閣は失言で辞任した大臣は非常に少なく、失言をしても大臣を行っている人が多い内閣だ。今までのように失言して辞任という流れを断ち切ろうとしているのかもしれない。私としてはそのほうが正しいと思うので、多少の失言ですぐさま大臣を辞任させる必要はないと思う。

失言したらすぐに大臣をクビにして新しい人をすげ替える内閣と、多少の失言では辞職せずに2年3年と大臣を続ける内閣、どちらのほうが国民にとって有益だろうか。