ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

今こそ考えたいメディアの役割とは何か

ここ数ヶ月、大手マスコミがやたらと安倍政権バッシングをしている。加計と森友の話題ばかりを飛ばしており、あとは稲田元大臣に関する話題だ。まぁもちろん政権を監視するというのも大事な仕事だが、それでもファクトに基づかない疑惑だけでの追求というのは問題が多い。

それでもまだまだ新聞・テレビと言ったマスメディアを信用し、そこで疑惑があると言っているわけだから安倍政権は問題だという人もたくさんいる。結果的に安倍政権の支持率は下がり、内閣改造が現在行われている。

朝日・毎日・読売は何をしたかったのか?

今回の問題ですごく気になるのはマスコミは一体何をしたかったのか?という点だ。

まず最初は読売だ。読売はなぜ前川さんの出会い系喫茶の報道をしたのか?おそらく政権の近くからリークしてもらったのだろう。事実でもあるが、週刊誌レベルのことをあえて新聞がすっぱ抜く必要があったのだろうか?前川さんの発言力を弱める意味も会ったのかもしれないが、メディアとしての役割とは到底思えない報道だ。

そして加計・森友問題をリードする朝日・毎日だが、彼らは確実に「打倒安倍政権」で動いているとしか見えない。しかもファクトではなくウワサだけで追求を続けている。加戸元愛媛県知事の話しはほとんど触れず、前川さんの話が真実であるという前提で追求を続けている姿勢からも、打倒安倍政権が垣間見える。打倒安倍政権は政権の監視の延長としてわからないでもないが、そのために証拠もない疑惑で追求するのがメディアの役割だろうか。

テレビに関しては更にひどく、視聴率さえとれたらなんだっていいのだろうか。稲田さんバッシング、安倍さんバッシングと続いている。安倍さんを持ち上げたり、現政権を持ち上げたら何か都合がわるいのか?と思うくらいだ。ワイドショーの酷さについてはアゴラで藤原さんが書かれているので、ぜひ読んでもらいたい。

agora-web.jp

今回の追求のような行為は個人ブログやゴシップサイトなら話は別だ。なぜなら賛否両論ある話はバランスよく報じなければならないなどと宣言していないからだ。テレビや新聞は自分たちで公平性のある報道が必要と言っている。かつ、テレビは電波が国から特別に与えられており、新聞も宅配という特殊な販売が許されており、ネットメディアや週刊誌とは立場が違う。

であれば今回の騒動における立ち居振る舞いは正しかったのであろうか。

メディアはどこから儲ければよい?

で、もう一つ議論があるのはメディアがどこから収益をあげるか?っていうところだと思う。

例えば現在の新聞は新聞配達の契約と広告で儲けている。そしてテレビは広告収入と自社のイベント(今、テレビ局でやっている夏休みイベント等)で儲けている。が、実際に利益を上げているのは不動産事業だったりする。ビルを持っているので、その家賃収入が多いのだ。

つまりメディア運営とは別の収益を持つという方法が一つある

二つ目が広告運営だけで行うパターンだ。ネットメディアなどはこれにあたる。私が参加しているアゴラなどもそうだし、キュレーションメディアと言われるメディアも同じだ。広告収入でと言うと簡単だが、実際広告だけでは厳しい。だからこそヨッピーさんはちゃんとした取材をするためのお金を記事広告と言うかたちで稼ぐということを表明している。

originalnews.nico

つまり広告費や記事広告だけで賄うというパターンが二つ目だ。

三つ目が会員収入だ。マイニュースジャパンが一番有名だが、有料のニュースを配信するかわりに、すべてを読めるのは有料会員だけというパターンだ。マイニュースジャパンくらいの規模なら良いのだろうが、有料会員を増やそうとすれば有料会員が喜ぶ記事を作ることになり、結果として偏っていかざるをえなくなる。

3つのパターン共に暴走する可能性がある

3つのパターンがあるがどれも一長一短がある。

例えば最初の不動産収入に頼るというものだが、不動産収入があってそっちで食っていけるので、新聞やテレビなどのメディア事業は収入が赤字でもいい。赤字でもいいので自由に書けるのはいいのだが、自由過ぎて暴走するのだ。それこそ読売のように政権に近くなったり、朝日・毎日のように必死になって安倍叩きをしたり。自分たちの「こうあるべきだ!」という考えが暴走してしまっている。

二つ目の広告パターンだとどうしても収入が弱くなる。ネットメディアは特に広告収入は単価が高くないため、売上も低くなる。結果的にやりたいことができず、それこそ自分たちの考える言論よりも、PVが取れるネタを優先しがちになる。キュレーションメディアがまさにそのような状況に陥った。フェイクニュースでもPVをとれたらいい、というような考えにもなるだろう。

三つ目の有料会員も安定した収入を得られるが、そもそも情報にお金を払おうという人は少数だ。会員制では多くの人に情報を届けることは出来ないし、有料会員が退会してしまうような記事を出せない。例えば脱原発な有料会員が多ければ脱原発の記事が多くなってしまうのも仕方ない。有料会員の方を向いてしまいがちだ。

というように、儲けの面から見るとどうしても3つのパターンともに暴走する可能性が出てくるのだ。

今後のメディアはどうあるべきか?

以上のような状況ではあるが、さてメディアはどうあるべきだろうか?

一つ解決策があるとしたらメディアとして偏向してしまうことだ。どんな政権だろうと全部叩く、というように現状から真反対のポジションをとるメディアになれば、一定数の有料会員を抱え、PVを稼ぐこともできて収入も安定するだろう。放送倫理・ジャーナリスト倫理など気にしないとしてしまえば解決だ。

しかしそれではおそらく多くのユーザーが離反する。メディアの役割、特にマスメディアである新聞・テレビへの国民の期待は「偏向した情報を流してほしい」ということ以外の部分にあるのだ。新聞の購読者はまったく増えずどんどん減っているわけだが、その分長く購読してくれる人向けの記事になってしまうのかもしれない。

もう一つは高い倫理観を持つことだ。私が投稿することがあるアゴラは正直大しても儲けはないらしい(笑)広告収入のみでやっているため、収入はカツカツだ。ただ、PVのために動いているわけではない。保守系のサイトではあるが、私や尾藤さんのようにボランティア系の話もあるし、リベラルな駒崎さんも転載してくれている。

つまりバランスよく、自分たちの倫理観を高くもって運営されること、これ大事になる。収益のためでもなく、メディアとして自分たちのあり方というのを追求し続けるということが大事になる。ビジネスとして、メディアとして、両立させるのが非常に難しいが、これがメディアの(とくにマスメディアの)求められる立場だろう。

別に朝日新聞毎日新聞、テレビがPVや収益に走ったり、自分たちの正義である打倒安倍政権に向かってもいい。それも一つのメディアのあり方だ。しかしそれならば「公平公正である」とは言うべきではない。今こそマスメディアは公平公正でいくのか、変更するのかを決めるべきだ。