ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

【映画】ローサは密告された「我々とは違う日常を描いた作品」

またまたアゴラの渡さんが紹介していた映画を見てきた。「ローサは密告された」ミニシアター系で、60席がパンパンになるくらいだった。多くの人が期待していたのかもしれないし、お盆だったからかもしれない(笑)

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この映画はいわゆるエンターテイメント映画ではない。映画といえばアクションのように爽快感が会ったり、ヒューマンドラマのように感動があったりするだろうが、そういうものも特にない。ただただ日常と言うものを表しているのだ。

あなたの日常≠他人の日常

そもそも日常というが、人によって日常ってまったく違うわけで、ローサの住んでいるフィリピンと日本ではまた違う。フィリピンでも都市部で金持ちが住むところと、下町で一般の人達が住むところでもまた違う。 自分の持っている日常という常識がいかに狭いものかを教えてくれる。

この映画ではローサは売店を表では経営しているが、裏では禁止薬物の取引をしているのだ。そしてそれを近所の人達の多くは知っている。だから覚せい剤と引き換えに食料をもらう、なんて言うことも当たり前にしているのだ。

そしてもう一つが警察の仕組みだ。警察は捕まえてきて裏取引を迫る。お金をよこせ、もしくはさらに大物の売人を密告しろと。いわゆるチンコロと言うものを強制するわけだ。密告したらその警察はさらに大物を逮捕でき、そこでお金を要求することもできるし、捕まえて手柄にすることもできる。

このような腐敗した警察というのもまた、フィリピンでは日常であるということなのだろう。我々が過ごしている日常というものが、いかに狭い範囲のもので、さらにこのような日常は当たり前ではないということを教えてくれる。

特に盛り上がりもないし、展開もゆっくりしている映画ではあるが、ローサの日常を通じて生きるということを教えてもらった気がする。