ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

【映画】裁き「共謀罪・テロ防止法案に反対なら、すぐにインドへ行ってほしい」

agora-web.jp

やっと見れましたよ、裁き。ずっと見たいな-と思っていたけども、大阪では公開が遅かった。なので9月まで待ってようやく見れました。ローサは密告されたと違って、メチャ人少なかったけど、個人的にはすごく良い映画だった。

 

t-matsumoto.hatenablog.com

まさに共謀罪の懸念点が現実に

裁きはインド社会の裁判をメインとし、どのような矛盾点を社会がはらんでいるのかということを浮き彫りにしている。特に最初の伏線からそれを回収するように出てきているのが、警察・検察が自由自在に罪をでっち上げて拘束・起訴できる、ということを表現している。

最初から最後まで、このポイントが貫かれているわけだが、これはまさに日本で言われていた「共謀罪が成立すると、警察・検察が好きなように逮捕する社会ができてしまう!」という懸念だろう。実際、日本ではそういうことは起こっていないが、裁きを見る限りではインドでは当たり前のように行われているようだ。

例えばハッキリとした証拠がなくても逮捕される。カンブレは扇状的な歌を歌い、ある人物を自殺に追いやったとして逮捕される。歌を歌って自殺をさせた、だから逮捕されるっていうんだから、そんなの暗い日曜日を歌った事がある人はみんな逮捕されないといけないことになる。

暗い日曜日 - Wikipedia

というわけで裁きを見る限りでは共謀罪で懸念されていたことが、現実になっているのだから、反対をしていたジャーナリストの方々は皆さん「裁き」を見て、インドに行くべきだろう。

階級社会というものの苦しさ

もう一つ裏テーマのような形で、インドの階級社会を描いている。弁護士の周りは上流階級、検察官の周りは中流階級、そして訴えられたカンブレと自殺したとされる被害者は下流階級だ。下層階級の人が上層階級の人たちに裁かれる、というのは平等・公平という点からは程遠い光景だ。

階級社会で縛られているインド社会では、その階級を行き来することができない。上流の人は上流のまま、下流の人は下流のままだ。だが、ITだけは違って階級社会になっていない。だから若い人たちはインドではITに流れる。それが気に入らないという上流階級もいるようだ。

インドの話で、まだまだ途上国の部分を持った国だからこそ起こりうるのだろう。日本は先進国なので、共謀罪があっても警察・検察は暴走しないし、強固な社会階層にも別れていない。そういった日本に生まれたことを感謝しつつ、やっぱり少しでも良い社会を後世に残していかねばならないなぁと思うわけです。