ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

内部留保課税をするよりも経済活性化に力を入れろ

内部留保課税とかいうわけのわからない事をしようとしている政党がいるそうなので、内部留保と言うものに課税するのがどれだけ馬鹿げているか、ということをお話しよう。

内部留保を知るためのPLとBS

まず内部留保とは何か?内部留保はフローとストックの2種類が存在する。これは簿記をやっている人ならわかるPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)だ。PLは主に1年の業績を表すもので、1年間のうちにどれだけ売上があり、どんな費用がかかり、結果的にどれだけの利益が残ったかを示す。

この内、残った利益から法人税等を引いた後に残る金額がおそらく内部留保とされているのだろう。PLでは当期純利益とされるものだ。この当期純利益はBSにの右下、資本金の近くの項目に貯められていく。利益剰余金と言われるもので、何年も企業が継続して黒字であれば、利益剰余金はドンドン貯まっていく。

このフローとストックの2種類の内部留保のうち、おそらく課税の話はストックの内部留保の話をしているのだと予想される。

事例で見る内部留保≒現金

事例でみるとわかりやすいのですごく単純化した小売店を考えてみよう。Aという小売店は輸入してきた洋服をネットで販売している。ネットで販売した金額は手数料10%を差引かれて、毎月末日締め翌月15日に銀行口座へ入金される。仕入れは現金前払いで仕入れているとしよう。

この時100万円でスタートし、80万円分を仕入れたとしよう。そして当月の売上は仕入れた洋服が全部売れて130万円だった。月末のこの企業の利益は130万円の売上から手数料13万円と80万円の仕入れを引いて、37万円となる。これがこの月の利益だ。

では現金はどうだろう?月末締めの翌15日払いなので、手元には20万円しかないことになる。利益37万円はすぐに現金になるわけではない。法人税は利益に対してかかるので、利益だけだして現金がなくて倒産する黒字倒産といったことも実際に起こるのだ。

労働者報酬を上げるなら景気を上げるしかない

これはアゴラでもすでに書いていることなのだが、労働者報酬を上げるなら景気を上向かせるしかないのだ。GDPを順調に増やしているドイツやアメリカは給与がドンドン上がっている。しかし日本は給与が上がっていない、なぜならGDPがまったく10年前から増えていないからだ。

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分配の話も当然大事だが、労働者の給与を上げる為に手っ取り早いのは景気を上げるしかないのだ。その話題から逃げているようでは、日本の失われた20年は30年40年と更新し続けることになるだろう