ナイスミドルになりたい

松本孝行が思っていること、考えたことなどを書きます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

【映画】グッド・タイム~底辺から這い上がるにはいったいどうしたらいい?

www.finefilms.co.jp

今回もアゴラに転送されている渡まち子さんの映画評を参考にさせていただいた映画。知的障害を持つ弟とニューヨークの底辺で生活する兄、二人の物語。最初の15分くらいで一気に話が進んで、そのスピード感に圧倒された。あれは良い手法だなと思った。

一発逆転を狙って銀行強盗を兄弟でするんだけど、トラブル続きでどんどん悪い方向へ転がっていくというものだ。

働いて生活を良くするという知恵が回らない

弟が障害を持っているという点は結構ポイントになるかと思いきや、それはストーリーの一つでしかない。兄の境遇・状況と弟の境遇・状況、この2つから語ることができるだろう。

まずは主線になる兄のストーリー。どういう生活をしているのか?などは特に描かれていないが、銀行強盗をしてしまったり彼女のクレジットカードでお金を借りようとしたりなど、いい生活をしているとは言い難いだろう。ニューヨークの下流社会を生きていると言っていいと思う。

そんな彼が銀行強盗で捕まった弟の保釈金を払うためにお金を工面しようとするわけだが、そのお金の稼ぎ方というのが銀行強盗だとか金を盗むだとか、そういうことしか考えつかないのだ。つまり犯罪行為をする以外に金を稼ぐ方法が思いつかない。

その象徴として途中である人の家に居座ろうとするのだが、そこのマンションに一緒に入っていった男が「俺もこんなところに住みてぇよ」と言うのだ。ここに住んでいる人は実は警備員としてコツコツ働いている人だ。コツコツ働けばマンションぐらしができるのに、そうしようとしない。できない理由があるのだろう。

そう考えるとニューヨークというのは夢もあるのだろうが、その裏には働いて稼ぐということを考えられないほどの人もいるのだろう。

障害者は一つの場所に集めようとする

「欧米は進んでいる」とどんな分野でも思う人が多い。私もその一人で日本よりマシな制度や考え方が多いのだろうと考えている。しかし障害者の福祉については、ニューヨークは全然だなと思った。

最初、障害を持つ弟はカウンセリングを受けている。カウンセリングを受けているのはおばあちゃんから言われて受けている。おばあちゃん、カウンセラーは弟を施設に入れようとしている。しかし兄は一緒に暮らそうとしている。どちらが正解とは言えないが、兄の純粋な思いを貫くにはニューヨークでは金がかかるようだ。

障害者福祉としても、もっと進んでいるのかなと思っていた。それこそ一緒に住んで、ヘルパーが家に来て、知的障害を持つ人が生き生きと生きられる、自由な環境があるのかな?と思っていた。しかし残念ながら日本と同じで施設に集められているような感じだった。

 

まぁこんな感じで2つの点から見ることができる映画だった。しかし結果的にふたりとも幸せになれたのかな?なれているようには到底思えない、救いようのない映画だったなぁ…彼らが幸せになる方法って何があったんだろうか?