ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

障害者向け就労支援で思う「家庭・家族ありき」の就労支援

障害者の平均年収や月収はいくらなの?調べてわかった驚愕の収入事情 | WelSearch ウェルサーチ

これは障害者福祉に関わってたら、ある程度常識。 個人的には就労するにも親や家庭に頼らないといけない状況はなんとかならんかなと思うよねぇ。企業に社会保障を丸投げすると、こういう弱者が救われなくなる。

2018/01/06 16:20

障害者向けの就労支援をお手伝いしている。上記のように障害者の平均年収や月収は少ないよね、増やしたほうがいいよねという気持ちはよくわかる。

まぁそれよりも実際に就労支援の現場にいて「これはなんとかならんのかな~」と思うことの一つが家庭環境によって就労支援ができる・できないが大きく変わることだ。家庭によってその人の就労が大きく左右されるのはどうにかならないかなぁと思う。

就労するために必要な生活支援がまず必要

就職して仕事をすることはさほど難しくないように我々には感じるが、障害を持つ人にとってはその前に生活支援という物が必要な場合が多い。例えば車椅子の場合は車椅子用にいろいろと生活しやすいような部屋の設計が必要だ。さらに部屋だけでなく、炊事・洗濯・掃除などを手伝ってもらう必要もある。

これが家族がある人なら問題ない。家族の支援によって、それらがクリアされるので就労もしやすい。しかし家族の支援がない場合は国や自治体の支援を受ける必要が出てくる。基本的な生活ができないという人は障害のあるなしにかかわらず、就労できないのは当然なのだ。

なのでこの生活支援が必要なのだが、必要な支援というのはその人それぞれによりだいぶ違う。ただ、国や自治体の用意している支援というのは画一的なので、その人に合った生活支援をしてもらうというのが意外に難しい。結果的に生活が安定せず、そのまま就労支援をしても結果が出ないというわけだ。

家庭環境で就労が左右されてはならない

まず国や自治体がやるべきことは家庭環境に就労が左右されないようにすべきだろう。親や配偶者、子供がいない独り身の人であっても最低限の生活はできるような支援というのが必要である。

おそらく上記で紹介したリンクでは特に書かれていないが、就労がうまくいくのは両親がいて、両親ともに障害に関して一定の理解がある場合ではないか?と思う。両親がいないもしくは障害者就労に理解がない場合など、就労がだいぶ難しくなる印象がある。

もちろん統計的なエビデンスはないので実感でしかない。逆に言えばこれは障害者就労というものが家族の協力ありきで制度設計されているとも言える。これは下記のリンクを参考にしてもらえればわかると思うが、障害を持つ子供が生まれた際、日本では両親に大きな負担を背負わせていると言える。

dual.nikkei.co.jp

つまり家族・家庭に大きく頼ってしまうと、必ず家族の誰かにしわ寄せが来てしまうというわけだ。障害児の場合はその第一候補が母親になっている。こういった家族に大きく頼った障害者支援の状況というのは正しいとは言えない。

個人的に障害者の就労支援はプラスのインパクトを社会保障に与えられると考えている社会保障をもらっていた側から、社会保障費を納める側に劇的に変える事もできるものだ。だからもっと予算をかけてもよいのではないだろうか?

障害を持つ人でもたくさん稼げるとなれば、日本全体にとってもプラスに働くはずだ。もっと就労支援がしやすいよう、どんな家庭環境の人でも就労できるようにするための生活支援が求められると思う。