ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

価値を提供せずに受注につながったパターンをご紹介

bananarian.hatenablog.com

大学院生の方が上記ブログを書いていて、こんなことを言っている。

ただ、いくら商品のなかに潜在価値があったとしても、顧客からはほとんど見えません。

よってこの潜在的価値をうまく提示することで、顧客が見ている商品の価値を高めることこそが営業の仕事だと私は考えます。

確かに単価を上げるということは大事だ。価値を感じてもらって顧客が商品に高い値段をつけて購入してくれるなら、それは営業として大変正しい行為だ。

が、残念ながらそううまくいかないのが営業だ。大学院生の方は

  1. 商品やサービスの価値を提示
  2. その価値を顧客が高評価
  3. 高い値段で受注してくれる

となることが営業では大事、といっている。しかし残念ながら、顧客の多くは価値を感じて購入するということはほとんどない。特にBtoBの場合は他の要素が大きく関わってくる。

そこで私が大きく受注できたパターンというのを2つ紹介したいと思う。

その1:顧客からの紹介で受注する

1つ目が100万円を超える受注になった、サイト制作の例だ。このサイト制作では3社とのコンペになった。弊社は100万円を大きく超える金額で見積もりを出したが、他の二者は100万円を割るような金額での見積もりだったそうだ。

結果、最も高額なうちの提案が通ったわけだが、最終的になぜうちの見積もりが通ったのか?と聞いてみると「重要な取引先が紹介してくれたから」というものだった。ある会社からの紹介だったが、その会社との関係性を考慮してうちを選んだということだった。

価格とか内容とか価値とか、そんな部分で選ばれたのではなかったのだ。紹介してくれた企業とお客さんとの関係性で我々は受注できたのだ。

その2:他の部署からの紹介で受注する

2つ目は商社時代の経験だ。大きな工場が建設されるということで、そこにうまく食い込みたかった。東京の上司に相談したところ、すでに契約が決まっている別部署から紹介してもらうという方法をとってもらった。

すると今までは相手にされなかった大きな工場の担当役員から連絡が来て、スルスルと契約が決まったのだ。他の部署からの紹介ということで、その部署の責任者の顔を立てる形で契約してもらったというわけだ。

これも俺が価値を提供したわけでもないし、価値を示したわけではない。しかしこのように受注につながったわけだ。

価値よりも関係性が営業では大事

私も若いうちは「完璧な提案、ロジカルに価値があることを伝えれば、相手は発注してくれる」と思っていた。しかし残念ながら営業を受ける側もそこまで暇じゃないし、ロジカルに価値を伝えられても、仕事の優先順位で必ずしも高いものであるとは限らない。なので、価値をうまく伝えられたとしても受注につながることは少なかった。

それよりも上で紹介したパターン、他社からの紹介というものが最も受注につながった。もちろん高い金額での発注につながっている。もしかすると、これは大阪・関西というのが大きな理由かもしれない。東京だったらちゃんと価値を見るのかもしれない。

しかし残念ながら必ずしも価値を伝えたからと言って、受注につながるとも限らないし、高い値段で受注できるとも限らないということを知っておくことは重要だ。今でも営業は接触回数が大事だと言われているのはなぜか、考えておく必要があるのではなかろうか。

日本は人件費を増やすより、先にやることがある

吉野家が赤字転落というニュースがあった。

headlines.yahoo.co.jp

ネット上では「値上げしたらいい」という意見が多いが、過去に値上げしたことによって客離れを起こしたことがあるので、どうしても値上げは難しいという考えのようだ。

biz-journal.jp

で、吉野家が今後やろうとしているのが値上げではなく労働者の省力化だ。下記のニュースによると注文したものを自分でテーブルに持っていき、自分で下げるというスタイルの店を増やすという。丸亀製麺などはそのような形だ。私はこの方法に賛成だし、日本に足りないのはこの労働者の省力化だ。

www3.nhk.or.jp

人件費を上げても解決にはならない

吉野家がもし値上げをするとした場合、大部分を人件費に回すことになるだろう。採用のための費用、時給を上げる、引き止めのためにお金を出すといったことで、人を採用することになる。ただ、それは今の日本を見ると、間違っている判断だと思う。

下記は人口の推移に関するニュースだが、総務省によると生産年齢人口は6割を切るとのことだ。生産年齢人口の数は最新の数字が7484万3915人で、これは1975年の7583万9000人を下回る数だ。1995年には8726万人だったので、1300万人は少なくなっている。そのくらい人数が少ないのだ。人材採用にお金を回したところで、人がいないのだから意味がないのだ。

www.nikkei.com

総務省|平成29年版 情報通信白書|人口減少社会の課題と将来推計

そもそもの生産年齢人口がいないのだから、もし現状を変えずに人を入れようとするのであれば、他社よりも高い金額で引き抜くしかない。もしくは生産年齢人口に入っていない移民・65歳以上を雇うなどになるが、増やしすぎるとオペレーションに問題がでてくるだろう。

結局、値段を上げて売上が上がったとしても、人件費の高騰で利益は消えてなくなる。赤字を解消できるとは思えない。

省力化にコストをかけること

今や働く人々がそもそも少ないのだから、人件費を上げてなんとかして人材を確保しようなんて考えていては、会社はやっていけない。利益を残せず倒産する末路しかないだろう。特に飲食店などは人件費を大きく上げるとやっていけない。

となるとやるべきことは吉野家がセルフ方式を行うように、労働者の省力化であり、労働者一人あたりの生産性をあげることだ。セルフ方式にすればレジが一人、後はキッチンに2人ほどいれば、かなりの注文をさばける。仕事の内容も単純化できるので、労働者にとってもプラスだ。

飲食店ももっと省力化することは可能だ。例えば中国のマクドナルドはタッチパネルで注文し、電子マネーで支払う。でてきたレシートを持って、注文したものがでてくるのを待つという。こうすれば、レジを行うという省力化ができ、労働者も調理と商品を渡すだけでOKだ

orange-operation.jp

最近、スーパーでも少しずつでてきた半自動レジも省力化の一つだ。半自動レジを入れるとレジ打ちの人はお金のやり取りの部分を省力化できる。なのでひたすらバーコードを読み取る作業をすればいい。もしコンビニに導入されたら、店員さんはだいぶ楽になるはずだ。

省力化を阻むのは一部の消費者

このように労働者が省力化できれば、同じ8時間労働でも価値が高くなる。うまく行けば時給アップにもつながる。労働者にとってはプラスにしかならない。

しかしこの省力化を阻む人もいる。それは一部の消費者で「手渡しのほうがぬくもりがある」とか「機械では味気ない」とか言うわけだ。未だに手書きの履歴書じゃなきゃダメというのも同じだ。下記の鳥越さんはポジショントークだとは思うが、「電子マネーは嫌。現金やり取りのほうが会話があっていい」などという。

www.asagei.com

こういう人たちに対応していると省力化はできない。今までと同じようなやり方以外は認めないのだから。そんなことよりも今は吉野家ですら赤字なわけで、今と同じやり方が続けば倒産しかねない時代だ。であれば我々消費者も労働者が省力化できるように協力すべきだし、会社ももっと労働者が働きやすいようにすべきだと思う。

アマゾンの倉庫なんてホントに機械化しているんだけど、これを見て「非人間的だ」なんて思うのはもうやめるべきだ。今までのように必死になって倉庫を走るような労働が良いのか?

www.watch.impress.co.jp

人件費を増やす=やり方を変えない

結局のところ、人件費を増やすとか値段を上げるというのは誰でも思いつく案ではあるが、日本の現状にはあまり良い結果をもたらすとは考えにくい。人気費を増やしてもやることは同じであれば、そもそもの売上が増えることはない。システムも内容も変えないのに値段だけ上げれば、それは客離れを起こす。

人件費を増やすというのは一見、いいように思える。労働者にとってはプラスに見えるだろう。しかしそれよりも日本で行うべきはもっと機械化を推進し、労働者の負担を減らすことだろう。効率化によって増加した売上・利益を労働者にも配分するのが王道ではなかろうか。

つまり採用広告費をかけ、他社より高い給与で募集し、引き止めのために給料を上げる、そのようなことをするよりもまずは機械化にコストを掛けるべきなのではなかろうか

クラウドファンディングに挑戦します、シェアのご協力お願いします

ディープレイスという事業所を行うということはこのブログでも少し書いたと思うけれども、それに伴ってクラウドファンディングを行うことになった。

一般的にクラウドファンディングは「お金を集める」という意味合いが強いけれども、今回はどちらかというと「発達障害の就労支援を行う」という点で、多くの仲間を集めたいと思っている。例えば一緒に手伝ってくれる職員・ボランティアの方だとか、情報を拡散してくれるだとか、イベントなどの際に手伝ってくれるとか…

そういう同じ思いを持った仲間を集めたいと思い、クラウドファンディングを行うことにした。金額も大きくなく、成功した場合は教育教材を買う予定だ。mbotとか、うまくいけばペッパーとか(笑)

というわけで賛同いただける方のシェアを募集しているので、皆さんよろしくおねがいします。

www.makuake.com

【映画】パパはわるものチャンピオン ~プロレス愛してまーす!!

papawaru.jp

新日本プロレスの選手がたくさん出てくる映画、棚橋選手が主役。元エースとして君臨していた大村孝志は怪我のために一時プロレス界から姿を消す。実は大村は爆弾を抱えながらもプロレスをやめず、ヒールレスラー「ゴキブリマスク」としてリング上で嫌われ者を演じていた。

その嫌われ者であるゴキブリマスクが自分の父親であるということを知ると、息子の祥太はショックを受けてしまう。そんな折、孝志にチャンスが巡ってくる。プロレス界の祭典、Z-1へ出場することになるのだった…

とまぁこんな感じで進んでいく映画だが、プロレスファンとしては最高の映画だった。プロレスが好きじゃなくても、生きるとは?生き様とは?教えてくれる事が多い映画だ。

プロレス、愛してまーす!!

株式会社 悪の秘密結社という会社をご存知だろうか。私も最近知ったのだが、ヒーローショーでの悪役を派遣してくれる会社だそうだ。このビジネスを始めた人はすごいところに目をつけたなと思う。

akunohimitsukessya.com

なぜ悪役をあえて演じるのか?祥太は小学生だから、ヒーローのほうがカッコイイと思っている。悪役を演じるパパはかっこ悪く、ダサいのだ。しかし大人になると、こういう悪の秘密結社のような会社を作る人も出てくる。

これこそ生き様というものではないかなと思う。ヒール役をあえて担うプロレスラーが出てきてくれることで、エンターテインメントとしては盛り上がる。もちろん悪役ではなくエースとして、ベビーフェイスのチャンピオンとして輝きたいと思う気持ちもあるだろう。

そんな中で悪役を買って出ることで、プロレスを続け、そしてプロレスを盛り上げてくれている人がいることを、ファンはちゃんと見ている。仲里依紗がその役周りをしてくれているが、ファンはちゃんとレスラーを応援しているのだ。

エースだった人間が年を取り、膝に爆弾を抱えながらもプロレスのリングに立ち続けるために、ヒール役でもやるという気持ちは本人にしかわからないだろう。でも、ファンはその気持ちを少しでもわかりたいと思う。我々は彼らの人生の一片をリングで見届けているのだから。

カッコイイベビーフェイスでいることだけが人生じゃない、勝つことがだけが人生じゃない。あえて嫌われ者を買って出て、勝ちから遠ざかるような選択肢を選ぶこともまた、人生である。もちろん前者は輝かしいし憧れる人も多いだろう。しかしだからといって、後者の人生がダメなわけではないのだ。そんなもがき苦しむこともまた、人間讃歌なのかもしれない。

 

個人的に好きなシーンとして木村佳乃がプロレスのチャンネルをそのままにする場面が好きだ。あれはあれでプロレスラーの奥さんとして、すごくカッコイイなと思った。

プロレス映画としては他にもミッキーローク主演のレスラーがある。私の好きな映画ベスト3に入る映画だ。こちらは少し感情移入できない人もいるかも知れないが、同じくうまく行かずにもがき苦しむレスラーの映画だ。ぜひ一緒に見てほしい。

www.youtube.com

会社がIT化しない理由

私もウェブ業界にいるので、こういうのってもっとちゃんとIT化したらいいのにな~と思う。IT化することで生産性は上がるはずだからだ。

ただ、中小企業の社長の立場で考えると、IT化せずに手動で行うという判断はよく分かる。

なぜ中小企業は会社をIT化しようとしないのだろうか。

f:id:outroad:20180918074514j:plain

理由1:従業員を他の仕事に回せない問題

1つ目が従業員を他の仕事に回せない可能性だ。今まで決まっていた仕事ならできるけれども、それ以外の仕事に対応できないという場合もある。IT化したあとは時間と労力が余るわけで、それを別の仕事に回すことが求められる。そのための仕事を嫌がる可能性もある。

IT化した後により効率的な仕事、付加価値の高い仕事をしてもらおうと思っても、そういう仕事ができない可能性もある。まぁ一人あたりにできる仕事の数を増やす、ということで付加価値を上げるということもできるだろう。

従業員がIT化に対応するかどうかは別の問題だ。もちろん経営者もだ。

理由2:新しい仕事を取れない・作れない問題

もう一つが新しい仕事をとってくる、もしくは新しい仕事を作れない問題だ。これは経営者にも従業員にも原因があるのだが、IT化することによって効率的になった場合、手が空くわけなので他の仕事をする必要が出てくる。

ただ、その仕事を取ってこれるか?新しいビジネスを作れるか?というと中小企業の場合は難しいところも多いだろう。新しい仕事を作ってチャレンジするだけのリスクを取るか?そしてそのリスクある仕事をしたいと従業員が思うか、それは企業によるとしか言えない。

もちろん既存の仕事の量を増やすということも可能ではあるが、それができるのであればIT化して効率的にするだろう。それをしないのだから、こういった可能性がある。

理由3:社長の成長意欲が乏しい問題

最後が社長の問題で成長意欲を持っていない場合だ。社長がどんどん会社を大きくしていこうと思っているかといえば、そうではない。年収1000万円を超えたし、経費を抑えるために外車を購入することもできるし、別にこれ以上大きくする必要ないやと思っている場合もある。

そういうときには社長はIT化をして効率的にしようと思わないだろう。手作業で時間がかかっても今のままでいいじゃない、と思うわけだ。アニマルスピリッツがあればいいのだが、最近は「成長しなくていいじゃないか」みたいな言論もよく聞く。それが経営者にも波及している可能性もある。

経営者の年齢も関係しているだろう。高齢になっていけばいくほど、そういったアニマルスピリッツはなくなっていくだろうし、年齢が若いとそもそもIT化するほどの金が無いといったこともあるだろう。

IT化=成長できる企業の証

結論としてはIT化するということはその企業が成長できる証でもあり、IT化に躊躇するということは成長を拒否する企業であるということだ。もちろん企業それぞれに事情があるわけで、それを外部がとやかく言うことは難しい。

とはいえやはり日本でも成長しよう!という企業が増えればいいなとは思う。

日本人はどこまで日本人なのか?

大坂なおみ選手が全米オープンで優勝ということで、えらく盛り上がった。錦織圭選手あたりから、日本でもテニスがちょこちょこ盛り上がるようになってきたのはいいことなのだろう。

さて、そんな大坂選手の会見で自分のアイデンティティについて質問した記者が炎上していた。

togetter.com

質問した記者のTwitterはリプライがすごいことになっていた。みんなガンガン批判ツイート投げつけていたようだ。

日本人っていったい?

大坂なおみ選手はテニスの国籍は日本ということになっているが、親父さんがハイチの方だそうだ。母親は日本人で、ハイチと日本のハーフということになる。生まれたのは日本の大阪だそうで、靭公園などでもテニスをしていたそうだ。で、4歳の頃にアメリカに移住したそうだ。

つまり彼女は日本生まれアメリカ育ちのハイチと日本にルーツを持つ人物、ということになる。マスコミはじめ、多くの人達も彼女を日本人として認識している。「日本人初」と言う触れ込みからもそれはわかるだろう。

ではいったい日本人はどこまで日本人なのだろうか?

例えば陸上で言えばケンブリッジ飛鳥選手、日本代表として活躍している。元サッカー日本代表ラモス瑠偉さんはブラジル生まれでブラジル国籍と日本国籍保有している(ブラジルは国籍を放棄できないそう)。

スポーツ以外では青色発光ダイオードの開発でノーベル賞をとった中村修二さん、同じくノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんはアメリカ国籍を取得している。日本生まれのアメリカ国籍なのだが、実際にノーベル賞を取得した日本人の中に数えられている。

日本国籍があれば日本人なのか?というと南部さん・中村さんの例から見てもそうではないようだ。生まれが日本であることが重要なのか?というと、ジャマイカ生まれのケンブリッジ飛鳥選手やラモス瑠偉さんは日本代表になっている。

ルーツというアイデンティティ

もう一つ、この問題を考える上で面白いニュースがあった。2018年ワールドカップでフランスが優勝したのだが、優勝はアフリカだという書き込みが議論を巻き起こした。確かに一躍スターになったエムバペやポグバなど、アフリカにルーツを持つ選手は多い。

www.j-cast.com

サッカーで言えばもう一つ、このルーツや国籍、民族というものをよく表しているインタビューがある。ベルギー代表のロメル・ルカクのインタビューを書き起こした下記の記事が興味深い。

premierleaguepub.jp

上記書き起こしでこのような部分がある。

上手くいっているときに新聞を読むと、彼らは僕のことをベルギー人のストライカー、ロメル・ルカクと呼んでいた。 

上手くいっていないときは、彼らはコンゴ系ベルギー人のストライカー、ロメル・ルカクと呼んでいた。

 

ベルギーもルカクをベルギー人として扱ってはいる。しかし調子が悪いときには彼らはルカクは俺たち純粋なベルギー人とは違う」と考えているのではないか?と推測できる。フランスも優勝できなかったとしたら、このように「フランス人だがフランス人ではない」というような扱いを受けたのだろうか。

ルーツと国籍と育った環境と

今やグローバル時代となり、多種多様な人が日本にも世界にも存在している。ルーツも様々だし、育ってきた環境も様々だ。近々ラグビーワールドカップがあるが、ラグビー日本代表にはたくさんの外国ルーツの方がいる。国籍が日本でなくても日本代表になっている選手もいる。

我々はどこまでを日本人として捉えるのだろうか?大坂なおみ選手がアメリカ国籍を取得し、日本国籍を放棄した場合、彼女を日本人として考えるのだろうか?それともアメリカ人として考えるのだろうか。

また、彼女がテニスでいい成績を残さなくなったとき、彼女を日本人として扱うのだろうか、それともハイチ系日本人として、純粋な日本人とは違うと扱うのだろうか。

日本のイノベーションが世界とかけ離れている件

こないだソーシャルイノベーションに関するイベントがあって、ちょっと行ってきたんです。まぁ障害福祉とか発達障害の方にIT・WEBのスキルを!とか言っているので、ソーシャル系には興味があるわけで。

ただ、最終的にわかったのは大阪万博誘致に関係したイベントだそうで、ソーシャルイノベーションを単純にダシに使われたって感じだったけど(笑)

そんなイベントでソーシャルイノベーションの事例を紹介していたんだけど、すごくモヤモヤした気持ちになった。だって紹介した事例、それはイノベーションではないのだから。

国・自治体に許可をもらうことがイノベーション

どんな事例だったかというと、自治体が所有する住宅(市営住宅とか)に格安で住みつつ、そこを職業訓練の場にしてニートやフリーターの就職につなげよう!というものだ。このビジネススキーム自体は画期的だなと思うし、イノベーティブな部分を持ち合わせていると思う。

ただ事例としてこのスキームは紹介されたけれども、焦点はそこじゃなかった。試験運用するために、約3年かけて自治体の職員を口説き落としたということ、そこがソーシャルイノベーションだと言っていたのだ。

私には全く意味がわからなかった。なぜなら3年かけなくてもトップダウンで市長や知事が「やれ!」と命令を下せば、3年もかからず済むからだ。さらに言えばこのスキームのビジネスを行うには国・自治体のルールがボトルネックになっているわけだ。言い換えれば国・自治体が邪魔しているのだ

国や自治体が邪魔しなければスムーズに進んだことを、国や自治体を説得するのに3年もの時間を費やすことのどこがイノベーションなのだろうか?

景気上昇のためにも規制緩和

もう毎度毎度言われていることだからあえて主張しなくてもいいかもしれないけど、やっぱり規制緩和が一番必要。国や自治体の職員も嫌がらせでやっていることではなく、ルールに則ってやっているのだと思う。たとえそのルールがどんなにイノベーションを阻害するようなものであっても、だ。

であればもうトップダウンでルールを変えるしか無い。規制緩和を促進して、なるべくボトルネックになっている部分を取り除いていけば、日本でもイノベーションが生まれやすくなるのではないかと思う。イノベーションが起これば景気も上がるのだから、もっと規制緩和が必要だ。

しかしまぁ世界ではFAGAだとか言われているのに、大阪ではイノベーションの事例が国と自治体を3年かけて説得した、ではなぁ…

勉強しないエンジニアは周りにおいていかれる自分を受け入れるべき

axia.co.jp

リベラル側の人たちだろうか、上記のブログに反論する人たちが一定数いるようだ。彼らが言うには「プライベートで勉強させるのはサービス残業だ」「就業時間中に勉強するべきだ」なんて言うことを主張している。

まぁ簡単にいえば彼らは周りと自分自身が同じように進みたいと思っているわけだ。同僚の給料が上がれば自分も上がる、同僚が新しい仕事にチャレンジすれば自分もチャレンジする、もちろん後輩が入ってきたら後輩は自分よりもスキルもキャリアも低いのが当たり前で自分を追い抜くことはない。

共産主義とまでは言わないが、昔の日本企業の考え方だ。つまり社会主義的な考え方なのだ。

自分のスキルにあった立場を受け入れる

まずそもそもの話として、上記ブログではサービス残業しろとかプライベートで勉強しろと強制していることは一切ない。内容を読めば「そういう生き方もいいんじゃない?」とプライベートで勉強しないエンジニアの選択を尊重している。勉強しろと言っているわけではないのだ。

ただ、周りのシステムエンジニアプログラマは「就業時間以外で勉強しない」という選択肢を選んではいない。仕事終わりに新しい技術を学んだり、自分自身で本を買ってきて読んだり、勉強会に参加したりと自主的に動くことで、スキルアップしている。

当たり前だけど、週に40時間の仕事中の空いた時間だけに勉強している人と就業時間中以外でも勉強している人が同じ能力なわけ無い。だからどんどん差が開くわけだ。社長さんが「Aさんの要求はこういうことじゃないか?」と下記のように推測しているが、私もそうだろう。

Aさんの要求は、プライベートでは勉強したくない、でもプライベートで勉強している他のエンジニアと同じように成長したいということだったと思われますが、正直こんなこと私に一体どうしろというのか。

プライベートで勉強しない人を排除しているわけではない。会社としてはその人のスキルにあった仕事を与えている。1のスキルを持っているのであれば1の仕事を、5のスキルなら5の仕事を与えるのは当然だ。だから勉強する同僚は5の仕事をして、勉強しないAさんが1の仕事が与えられるのは全くおかしなことではない。

むしろ不思議なのはなぜその結果を受け入れようとしないのか、だ。自分のスキルにあった仕事を受け入れず、他の同僚たちと横並びになりたいっていうのはどういう思考回路なのだろうか。

できる人・できない人の差を受け入れるべし

今回の事例は「プライベートで勉強をする人としない人ではスキル・キャリアに差が出る」という話しではあるが、人間は当然いろいろな差がある。身長の高い人・低い人、太っている人・痩せている人、頭の回転が早い人・遅い人、人付き合いがいい人・悪い人…などなど、違いがあるものだ。

子供の頃であれば「足の早いアイツみたいになりたいな」「カワイイあの子みたいになりたいな」と思うこともあるだろう。当然、大人になっても「あんなに仕事ができるカッコイイ先輩に俺もなりたい!」と思うことはある。

しかし子供と大人では捉え方が違う。子供は「いつかはああなれる!」と盲目的に信じることも多い。しかし大人になれば「俺はああはなれない」と悟るものだ。イチローみたいにはなれないし、マッキンゼーゴールドマン・サックスでは働けないと。

おそらくブログに書かれていたAさんは勉強すればできる人なのだろう。その自負もあるのだと思う。現に入社してから研修を受け、戦力になっているわけだから。だから周りのエンジニアがどんどん成長しているのに自分だけ成長しないことに焦りを抱いているのだと思う。

でもそれは自分の行動の結果なわけだ。勉強する時間を確保しないということを自分で選択したわけだ。なら、その結果に責任を持つのが当然だろう。

トップ選手でも時間を費やす必要性を痛感

たとえ本田圭佑香川真司のようにすごい選手でも、試合以外では練習しないとなれば、プロサッカー選手の中では置いていかれるだろう。本田圭佑は「成功したいなら休日に休むべきではない」と言う。

news.livedoor.com

まぁ本田圭佑は世界で戦うトッププロなわけだから、一般人と一緒にはできない。しかしそんなプロでも成功するためには、時間を使って練習しないといけないということを感じているわけだ。あの才能の塊の人たちですら、練習に時間を割いているし、より効率を上げる方法を学んだりしている。

才能があろうがなかろうが、後輩に抜かれたくない・同僚と同じように成長したいというのであれば、それなりの勉強時間を割かなければならないだろう。同僚と同じように成長したいけれども、自分は同僚みたいにプライベートでは勉強しないというのであれば、それはおこがましすぎる。

選択肢は2つしか無い。同僚と同じくらい勉強をするか、それともプライベートの時間は勉強せず、同僚に置いていかれる自分を受け入れるかだ。「プライベートの時間は勉強せず、同僚と並んで成長する」という選択肢はない。努力した人が報われる社会であるべきだ。