ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

【感想文】複雑な世の中を生き抜く方法

HARD THINGS

HARD THINGS

 

この本はベンチャー企業に対する、ベンチャー企業に関わる人たちに対して書かれていたものだと思う。しかし、 ベンチャー企業に関わる人ではなくても読んだほうがいいと思う。リーダーになりたい人や管理職の人など、おすすめの本だ。

正しい経営ってなんだろう?

経営学の世界では「これが正しい経営方法だ」というものがある。あるにはあるが、それが時代によって変わる。例えばテイラーの科学的管理法と言うものが経営学の始まりとされているが、その際はできる人に合わせて収入を増減させることがいいとされていた。

それからフォードの時代は同じものをできるだけ早く・正確に作ることが、そしてデジタル製品が出てきた今ではイノベーションが大事だと言われている。その少し前には日本的経営、リーン生産法などが流行していた。時代によって経営の正しさと言うのは変わるのだ。

そのような「経営で正しいとはどういうことか?」という点が本書にもでてくる。平時の経営と戦時の経営と書かれているが、そのときによって正しい経営は変わってくる。戦時の経営の天才としてあげられているのがスティーブ・ジョブズだ。ジョブズは経営者としてピクサーやアップルを立て直した素晴らしい手腕を持っている。

ただ性格には難ありなことがよく知られている。これが安定して利益をあげられるようなビジネスだったらどうだっただろう?サーバー会社や石油会社だったらどうだっただろうか。おそらくあの苛烈な経営スタイルは合っていなかったのではないかとされる。

つまりその時々によって経営の正しさなんて変わるということだ。複雑で不確実な時代、正解なんてないのだ。

メンターと教育という視点

もう一つ大事だなと思った点が著者のベン・ホロウィッツがベンチャーキャピタルとして、メンター及び教育を受け持つということをしている点だ。ただ単にお金を投資するだけではなく、創業者を支援するためにメンターとしてアドバイスするのだ。

経営者だって最初は創業したばかりで何をしていいのかもわからない。正解もわからない。そんな中で経営をしていく必要がある。じゃあそこで頼りになるのは経営者のネットワークであり、経営をしてきた経験者の言葉だ。それをベンチャーキャピタルとしても行おうとしている。

この点は大変共感した。経営者だけでなく、サラリーマン・ビジネスマンとして会社に入る場合でも、やはりみんながビジネスの初心者だ。だれかがメンターにならないといけないし、誰かが教育をしてくれないと心細い思いをするだろう。

私も今は大学生や第二新卒までの若手ビジネスマン向けの無料ビジネスセミナーを行っているが、それも同じような考え方だ。もっと言えば、派遣社員や紹介会社をゆくゆくは立ち上げて、そういった教育に力を入れたいとも思っている。

col-seminar.com

多くの人に読んでもらいたい本だ。特に会社や仕事で悩んでいる人にはおすすめの一冊と言えるだろう。