ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

クレジットカードを小規模店舗が導入しないのは客層が違うから

確かにクレジットカードを導入すれば売上がアップする業種は少なくない。例えばネットショッピングなんて現金振込や代引きだけでは弱い。クレジットカードがなければ大きく売上を落とすだろう。高級レストランなどもクレジットカードがあったほうがいい。大きな支払いを現金でするお金持ちは少ないのだから。

しかし小規模店舗でクレジットカードが使えると、売上が目に見えて上がるかというと疑問だ。そもそもそういう話は聞いたことがないし、売上が増えるならこぞって取り入れる。なぜなら中小零細企業は基本的に売上至上主義の方がほとんどだからだ。

海外も現金払いは結構多い

下記は日本がキャッシュレス化を推進するために、海外のキャッシュレスの状況を分析した資料だ。韓国はかなり高いが、アメリカは46%と実は半分以下なのだ。カナダやシンガポールなども比率は高いが、それでも30%から40%は現金を利用しているわけだ。(参考:キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識

海外のキャッシュレス比率の比較

日本のキャッシュレス比率は他と比べても低いのはそのとおりだが、だからといって世界ではキャッシュレスが当たり前ではなく、現金と併用されていると考えるのが正しい認識と言えるだろう

よくよく考えてみると、アメリカの映画やドラマを見ていればクレジットカードを使うシーンもあるが、パブやクラブのシーンでは小銭や紙幣で支払っていることも多い。現金でのやり取りは海外でも少なくないのは映画を見てもわかるだろう。

クレジットカードを導入して、売上があがるか?

さて、小規模な店舗の場合を考えてみたい。小規模な店舗、例えば1店舗で小売を行っているような場合、クレジットカードを導入することで売上があがるのだろうか?

例えばおばあちゃんがやっているタバコ屋がクレジットカードやキャッシュレス決済を行った場合はどうだろうか?たこ焼きや今川焼きを作って、子どもや地域の人達に販売しているお店の場合はどうだろうか?

おそらくこれらの仕事でキャッシュレス化をしたら売上がアップする!と主張する人はほとんどいないだろう。なぜならこういった店舗で購入する客層がクレジットカードやQRコード決済などを使うのが想像できないからだ。小銭か1000円札で支払うのが容易に想像できると思う。

逆に1万円以上するような洋服を近所のマダムに販売している店ではどうだろうか?おそらくクレジットカードがあると、買い物をしやすくなるので売上が増加する可能性は高い。高級サプリメントを販売しているお店、高級なマッサージ・エステなどのお店も上がる可能性はあるだろう。

また海外の人たちが多く訪れるお店もキャッシュレス化することで売上が上がる可能性はある。日本円を持っていない場合にキャッシュレスで購入・利用できるようにすれば、海外の方々の客数がアップする可能性はある。

客層や事業規模によって効果は変わる

結局、クレジットカードを入れたら確実に売上が上がる!というわけではない。とはいえ顧客の利便性は向上するわけだから、そのために導入するのはアリだろう。今はスクエアやコイニーなど、簡単に導入できるものが多いし、支払いサイクルも早いので、導入のハードルは低くない。

とりあえずやってみる、というのも一つの方法ではないかと思うが、確実に売上が上がる!とは言えないので、なかなか事業者の腰が重いのかもしれない。