ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

労働生産性が低い人は高い職場・業種へ転職できるのか?

togetter.com

労働生産性が日本は低いということが話題になっている。元々、日本は一人あたりのGDPが低いと言われていたので、今になって問題とされているというよりも、前々から言われていたというのが正しいだろう。ちなみに日本の一人あたりGDPは2017年に世界で25位、38,448ドルとなっている。

労働生産性でいろいろな人が話しているが、経営者も従業員もレベルが低いことではないだろうか?

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労働生産性が低い人は高い職場・業種へ転職できるのか?

労働生産性の定義

そもそも労働生産性とはなにか?下記のサイトから引用してみる。

生産過程における労働の効率のこと。生みだされた生産額を投下した労働の量で割った値、すなわち労働者1人1時間あたりの生産額で示される。

kotobank.jp

つまり労働者一人1時間あたりにどれだけの金額になるものが生産されたか?ということだ。例えば同じGDPでも、労働者の総数が少なければ労働生産性は高くなるし、労働者の総数が同じでも、生み出す価値が高くなれば労働生産性は高くなる。よくビジネスでは「数量×単価」という単純な計算がされるが、労働生産性の場合は下記のように簡単に定義できるだろう。

労働人口×生み出した価値

といえるだろう。

労働生産性を上げるための方法

すなわち労働生産性を上げるために必要なことは下記の2つだ。

  • 労働人口を減少させる
  • 生み出す価値を上げる

日本は人件費を増やすより、先にやることがあるでも書いたが、日本の労働者数はどんどん減っている。「1995年:8762万人」⇒「2018年:7484万3915人」なので、生み出す価値が変わらなければ、労働者人口が減っていくことで労働生産性は上がっていくはずだ。

もちろん生み出す価値を同じにする、というのはなかなか難しい。リストラをしたら必ず売上高は縮小する。そのため、労働人口を減らして同じ価値を生み出すというのは難しいだろう。設備投資や新しいシステムを導入するなどが必要で、まさに経営者が今取り組んでいるのがこの部分だ。

人手不足で採用が難しい、人が少ない中でいかに売上を上げて利益を残すか?ということを考えると、システム化、機械・IT・デジタル化を行う必要がある。多くの企業で検討され、実行されつつある。

あなたはGAFAで働けますか?

一方で生み出す価値を上げるという意味では一人一人の労働者の質が大事になってくる。例えばだが、高収益を誇るGAFAの社員1人と、中小企業のSE・PGのどちらが高い価値を生み出しているだろうか?同じ作業をしたとしても、GAFAの従業員のほうが圧倒的に高い価値を生み出している。だからこそ報酬・給料も高い。

GAFAはビジネスモデルとしても高収益を残せる仕組みを作り出しているが、その分従業員へ求めるレベルも高い。東大・京大当たり前の学歴、技術も自分で学んで身につけられる地頭の良さも持ち、そして組織でのコミュニケーションもしっかり行える。スーパーマンのような人材が多くいるのだ

GAFAは世界でも特殊かもしれないが、もっと卑近な例を考えればトヨタ・ホンダといった自動車会社に、町工場の労働者が就職できるだけのスキルがある人がどれだけいるだろうか?スキルがあるなら、トヨタ・ホンダといった高収益で報酬・給料も高い職場を選ばない理由はないだろう。

ただ、日本は労働者は優秀とよく言われる。確かに日本の労働者は優秀だと思うが、その優秀は中間レベルでの優秀ということだろう。GAFAトヨタ、最近だとサムスンやファーウェイなどの世界トップ企業で働ける「超優秀レベル」の人は少ないのではないだろうか

国としての対策と個人としての対策

日本という国としての対策では、高付加価値を生み出す世界的な企業に就職できるだけの人材を作る必要がある。超優秀な人材を生み出し、日本で住んで日本の企業に就職してもらえるような仕組みが必要だ。今は超優秀な人材を排出しても、日本の企業には受け皿がほとんどないから海外へ流出してしまうだろう。

こういった国としての対策は政治家や官僚の方々が考えるとして、我々個人が考えないといけないことは、より報酬の高い企業に移るにはどうすべきか?ということだ。企業経営者に「たくさん金をよこせ!」とか言っても意味がない。

そして「経営者はもっとたくさん給料を払える仕組みを作るべき」という主張もまた、的外れだ。経営者がたくさん給料を払える仕組みを作れば、それに伴い従業員へ求められるレベルも上がるGAFAと同じだけの給与がほしければ、GAFAの従業員と同じスキルが求められるのだ。

なので、我々個人はより報酬の高い企業に移るために、スキルを身につける・経験を積むということを考えないといけないのだ。

経営者も労働者もレベルアップが必要

結局、経営者も労働者もレベルアップする必要がある。経営者がより高収益の企業を作り、それに必要なスキルを持った労働者が入ってきたら、労働生産性は上がっていくだろう。逆に労働者だけがレベルアップすれば、既に労働生産性が高いGAFAのような企業に流出するだろうし、経営者だけがレベルアップしたら、従業員が採用できずに倒産するだろう。

両方のレベルアップがなければ日本の労働生産性は上がらないだろう。